北海道患者懇談会

ホーム ニュース 定例会 技術情報 悠声会資料 写真館 悠声会会員の皆様の声 

NPO法人悠声会・第3回北海道候摘出者研修会
及び 小樽、札幌市役所陳情報告

平成25年10月吉日
NPO法人悠声会 会長:土田 義男

 2013年9月18日(水)〜20日(金)三日間に亘って北海道研修を実施致しましたので報告致します。
 9月18日:新千歳空港に到着後JRで小樽に向かい、12時40分頃に到着しました。ホテルに立ち寄り、荷物を置いて直ぐに、小樽市役所に日常生活用具給付の陳情のために向かいました。
 今回は、小樽市役所の福祉部障害福祉課 係長:酒井 正 様と14時に面談のお約束をとっておりましたが、予定よりだいぶ早く到着し時間まで待っていたところ、酒井様から「悠声会の土田様ですね」とお声をかけていただき、「会議室の準備が出来ていますから、今からでも結構です」と言う事で、13時30分より2階の会議室に於いて、陳情を行いました。
 出席者は、小樽市役所から酒井様の他、障害者日常生活用具担当係 後藤様が出席されました。悠声会からは、土田、副会長:岩瀬俊男さん、監事:若月俊二さん、会員:平田和郎さん、会員:大山恵美子さん、小樽在住会員:江端透さん、の6名でした。
 私から面談のお礼を述べた後、陳情の趣旨説明を行いました。今回は予め資料と要望書を郵送しており、酒井様にお目通ししていただいていたので、概要はご理解いただけたように思いました。特に強調したことは、悠声会会員が、札幌市、函館市、小樽市にそれぞれ在住されていて、昨年10月に札幌市役所、今年7月に函館市にも陳情を行ったことを伝え、どうか各市役所のご担当者と連携をとって取り組んでいただきたい旨を伝えてお願い致しました。
 これを受けられて、後藤様からは遠方からの来訪を労っていただき、「皆様の要望は只今の説明で良く解りました。しかし、私共は今すぐに返事ができるものではなく、市の財政状況も大変厳しい現状と、この他にも様々なご要望が有るために、ご希望に沿った回答が出来るか否かは分かりませんが、何れにしても上司に報告し、検討させていただき後日返事を差し上げます」というお言葉をいただきました。
 酒井様には、最初にお声をかけていただいたことと、事前の資料にお目通しいただいてご理解が早かったこともあり、職員の方々の温か味を感じました。また小樽市役所は昭和7年の建築だそうで、ヨーロッパ風の古風な雰囲気も相まって、親近感があり、良い陳情が出来たなと思いました。

陳情の後に喉頭摘出者懇談会を行いました。概要は以下の通りです。
日 時  : 平成25年9月18日(水) 15時00分〜17時00分
場 所  : 小樽市民センター  小樽市色内2丁目13番5号
出席者 : 樽市:江端透さん、函館市:高木修さん、旭川市:Sさん、岩見沢市:Aご夫妻
悠声会参加者 : 土田、副会長:岩瀬さん、監事:若月さん 会員:平田さん、会員:大山さん
アトスメディカル名優(株) : 青木さん

 開会に先立ち、初めてお会いする方に紹介するため、平成21年に北海道テレビで放映された「最新医療・失われた声を再び」DVDを視聴しました。今回はご都合により欠席されていますが、このDVDに出演されている、札幌市在住の腰越さんには20日にお会いする予定です。
 私から今回の交流会の趣旨を説明させていただいた後、ご参加の方々に自己紹介をしていただきました。その後はフリートークの形で質疑応答、情報交換を行いました。函館市:高木さんには、昨日からの泊まり掛けで今回の会にご参加いただき、大変感謝致しております。岩見沢市:Aご夫妻は、飛び込みでのご参加をいただきました、大歓迎致します。Aさんは昨年10月に喉頭摘出手術をされたとの事でした、何か参考にしていただけたなら甚だ幸いに存じます。
 また、昨年札幌開催時にもご参加いただいた、旭川市:Sさんは、当時プロヴォックスを留置して2か月でしたが、大変上手に会話をされており、気管孔を指で押さえてお話をされていました。とても若い方ですので、アドヒーシブを付けてフリーハンズを使ったらもっと話しやすくなるのではないか、と考えていたのですが、今回お会いしたら、フリーハンズでとても上手にお話しされている姿を見て、本当に嬉しかったです。旭川市には私が以前からメールで情報交換をさせていただいている方がいらして、今回ご都合によりご参加出来ませんでしたが、その方の事をSさんもよくご存じでいらっしゃいました。
 次回は旭川市で同様の会合を実施したいと考えております。早めに計画を立てれば、既にメールでの情報交換している方も何人かいらっしゃるので、多くの方のご参加が期待できそうです。
 最後に「今日お集まりの皆様を始め、北海道のプロヴォックス患者の皆様からも、今後とも悠声会の活動をご支援の程、よろしくお願い致します」と、挨拶で会を終えました。

 翌日19日は小樽市内、小樽運河、船見坂、裕次郎館、毛無山の展望等の観光をしました。20日は、札幌市役所の障害福祉課の担当者が変わったと聞いていたので、朝9時34分のJRで札幌駅に向かい、札幌市役所に行きました。市役所職員の方が大変歓迎してくださり、「折角遠方からお越しいただいているので、昨年の前任者から引き継ぎはしておりますが、改めてお聞きしたい事も有るので、立ち話ではなく」と、テーブル席に案内していただき、暖かく応じてくださいました。本当に来て良かったと感謝し、改めて資料を送らせていただくことを約束して、面談を終えました。
 その後、札幌市在住の腰越さんに昼食時にお会いさせていただきました。先ほどの、市役所に挨拶に行ったことを報告させていただき、後日、市役所に腰越さんから資料を届けていただくことに致しました。

 以上で、NPO法人悠声会・第3回北海道候摘出者研修会報告とさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


日常生活用具認定の陳情に訪ねた小樽市役所、昭和8年に完成した鉄筋コンクリート製、
小樽市指定歴史的建造物にも指定されている

以 上
土田 義男