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人工喉頭[長期留置型]機能区分(保険点数)見直し決定

悠声会 会長  土田 義男

 平成26年1月29日(水)、厚生労働省講堂にて開催された「中央社会保険医療協議会総会(第270回)」にて、人工喉頭の保険点数見直しが決議採択され、4月からの実施となる見込みとなりました。この見直しは、悠声会が患者団体として4年前の平成22年から3度にわたり要望してきた成果によるもので、それが実現した形となります。詳細は、厚生労働省ホームページに有ります「中央社会保険医療協議会 総会(第270回)議事次第」の中の「平成26年度実施の特定医療材料の機能区分見直しについて」をご参照願います。

 決定内容の概要を下記します。

 これまでは人工喉頭の保険点数は「音声回復用人工補装具」の1種類しかなく、元々はブロムシンガー社の人工喉頭(現在は国内販売終了)をベースにしたものでしたが、今回これを一般型(10,700円)とし、それとは別にプロヴォックスに対応した長期留置型という項目が新たに採用され、新償還価格が28,100円として認定される見込みです。
 シャント発声(プロヴォックス)の短所として医療機関の費用面の負担がかなり占めておりましたが、今回の見直しにより、プロヴォックス施術における病院側の負担は少なくなり、これまで採用を躊躇していた病院でも積極的に患者に情報が提供されることを期待します。また、プロヴォックスの普及が進んで使用量も増えれば、アトスメディカル名優社でも近い将来価格の値引きが可能になることも期待しております。  悠声会としては、これで当面の目標であったプロヴォックス利用の際の最大の欠点を補う事が出来る様になったと喜んでおります。平成22年に厚労省に問い合わせた時、ようやくNPO法人格を得たので初めて陳情を聞いて貰えるようになりました。その後平成24年、25年と陳情して参りましたが、昨年の平成25年には保険点数見直し時期でもあり、かつ元衆議院議員であった与謝野馨先生(当会特別顧問)からの厚労省への働きかけも功を奏して、陳情始めから今回は具体的にどの様に進めれば間に合うかとの積極的な対応だったのは大変印象的でした。アトスメディカル名優社から厚労省への対応も適宜して頂き、良い連携が出来たと感じております。

 今後も一つ一つ、患者会としてシャント発声に関しての普及や制度改善に努力し続けて参りたいと決意しております。取り急ぎご報告まで。