山形県酒田市長表敬訪問について

ホーム ニュース 定例会 技術情報 悠声会資料 写真館 悠声会会員の皆様の声 

山形県酒田市長表敬訪問について

はじめに

新聞報道によると、咽頭腫瘍の治療のため、5月から公務を休んでいた酒田市の本間正巳市長(67)が11月25日、復帰した。市議会全員協議会に出席し「手術で声を失ったが、酒田市のために頑張っていく」と語った。
 本間氏は声帯を切除したため、電気喉頭という機器を使い、人工的に発声した。治療の経過と現状を説明し「声の出ない市長で良いのかと(議会内に)疑問があるだろうが、一緒に頑張りたい」と呼び掛けた。記者会見では「市長就任後、2年もたたずに発病し、(公約の)施策を何もやっていない。やれるところまでやろうと考えた」と述べた。

これに対し、咽頭腫瘍の手術で声帯を失い、機械を喉元に当てて電子音声で会話している市長に関し、12月16日の議会運営委員会で「市民の会」所属の武田恵子委員が「全国市長会や県との折衝で意思が十分に伝わるのか。市長答弁の趣旨確認や補足説明が必要になる」などと述べ、決議案提出の検討を要望した。これに対し各会派は「今、この問題を取り上げる必要はない」「同意はできない」と回答。後藤仁委員長は「復帰したばかりの市長には粛々と業務をしてほしいとの思い」と総括し、提案を退け市議会として辞職勧告の決議案提出をしないことを確認した。

これに対し悠声会は議案提出は回避はされたものの喉頭摘出者に対する偏見と差別ではないかという由で酒田市議会の会派「市民の会」に抗議文を送った。
その後、悠声会として市長を激励するため表敬訪問をお願いしたが、3月は議会があり、年度末等で市長も多忙であったため4月28日(火)に実現した。以下その報告である。

日 時:平成28年4月28日(火) 11:00〜11:50
場 所:酒田市役所市長応接室
参加者:酒田市長 本間正巳 氏
    悠声会  土田会長 岩瀬副会長 若月監事

それぞれ自己紹介の後

[土田会長]
 去年の暮れより報道で議会での一部の議員からの市長への偏見とも差別とも思えるような発言を聞き、喉摘者として許すことのできない怒りを感じたこと、それに対し毅然とした市長の態度には感心する思いです、さらに今お話を聞き電気喉頭も明瞭に発声されているのにはさすがと思います、また今回の訪問に対し歓迎のボードまで用意していただき感激いたしました、大変ありがとうございます。
[本間市長]
 本日は遠いところお越しくださりありがとうございます、もっと早くお会いしたかったのですが、3月は議会があり、年度末等で公務が重なって今日になってしまい申し訳なく思います。
[土田会長]
 我々、悠声会は喉摘者の公的補助やQOL向上を目的に活動しシャント発声を中心に約200人のグループです、シャント発声は比較的簡単に発声ができ、フリーハンズを使用すれば両手も使え電話等、通常の生活も快適です、市長もシャント発声をお勧めいたしますがいかがですか?
[岩瀬副会長]
 私も5年前喉頭摘出しましたが、フリーハンズで以前と変わらず会社経営を続けて、昨年からは業界団体の理事長も兼務しています、ぜひ市長にもシャント発声で今まで以上のご活躍を期待します。
[若月監事]
 最初は食道発声でいましたが悠声会に入り周りのシャントの方の大きな声に刺激され2年ほど前からシャント発声に変えフリーハンズを使用していますが良かったと思っています。
[本間市長]
 シャント発声のことはホームページ等で認知していました、今、仙台の病院の主治医と相談しております、放射線治療も行っていましたので少し時間が必要かもしれません、主治医の許可が下りれば癌研有明病院の福島先生に紹介状を書いていただくように考えております、いずれにしても公務中心に考えております。

このような話題を中心に和気あいあいとした雰囲気の中会談を終了した、解散後、市長自ら市庁舎玄関までお送りいただき一同感激いたしました。

土田 岩瀬 若月

市長応接室前の歓迎ボード

記 念 撮 影

岩瀬副会長   土田会長    本間市長   若月監事