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第1回〜第10回福岡定例会 第11回〜第20回福岡定例会

悠声会福岡支部定例会に参加して

特定非営利活動法人悠声会
会長 土田義男

 5月26日の福岡支部第11回定例会に参加してまいりました。
 昨年3月以来の訪問でしたが、当時は確か正会員4名だったと思います。悠声会会員名簿等の作成や色々の事でお名前は知っていてもお会いするのは初めての方が多いのですが、実際にお会いしてお顔を見て不思議な事に非常に親近感を得ることが出来ました。福岡支部は極めて暖かい雰囲気を感じました。ここの所事情が有って大阪には三月に一回行って、福岡も気に掛けて居たもののご無沙汰していて申し訳なく思っております。本日伺ってつくづく感じました。
 今回は会員が10名、本日入会された方、見学者と九州大学の言語聴覚士・山口優実先生をお招きして、総勢22名の集まりでした。例会の内容についての詳細は口石代表からの報告があると思います。
 私からは特に印象深かった事を報告したいと思います。先月患者の家族から問い合わせが有った中で、九州にお住いの患者が2件ありました。1件は父親が患者の娘さんからで、父親が4月に手術をして声を失い、こんな事なら手術をしないで死んだ方が良かったと筆談をしたというご相談でした。私なりに色々説明をして、「福岡に悠声会の支部が有り、見学に行けば同病の患者が大勢いますから、皆さんにお会いして会話を聞いてもらえば必ずお役にたつと思います」と激励しました。もう一人の方は母親が患者で今は電気喉頭で会話は出来るのですが、インターネットで悠声会の事を知り、普通に話が出来ると知って連絡をしたという事でした。
 見学者の挨拶で、最初の父親が患者の娘さんが、「父親が死んだ方が良かったと言った時」とおっしゃると涙ぐんで、「ごめんなさい父親の事を話すとついこうなってしまうのです。」と言われ、続けて、「そんな時に私が母に、ネットでシャント法という方法で話が出来る方法が有るよと言ったのですが、そんなこと無いでしょう、あるとしても何百万円も掛かるのでしょう、家では無理だ、という反応でした。私は土田さんをネットで見ましたが、本当に普通の優しそうなおじいさんだと思いました。そこで、思い切って土田さん宅に電話をしました。電話には奥様が出て、今沖縄に出ていて27日に帰りますとのお話でした。その後土田さんから電話を頂きましたが、話が良く聞き取れて患者ではなく代わりの方かと思いました。びっくりしました。父親に話したら、万歳の仕草をして急に元気になりました。本当に土田さんが大きく神様のように思っております。今日はこちらに来て本当に良かったです、有難うございました」とお話されました。
 そして、母親が患者の娘さんが、「土田会長に連絡したら、大変良いタイミングです、私は26日に悠声会福岡支部に行く予定ですので、お母様と家族で会場に来て下さい、とお返事が有りました。本当に良かったです」と言って居られ、お母様ご本人はお見えになった時と、帰りにお礼を言いに見えた時は、極めて明るい表情をしておられました。私達も良い事が出来たのかな、と思わずうれしくなりました。
 今は、インターネットで全国からご相談が大変多く送られてきます。悠声会では現在、福岡と大阪、千葉と三つ支部が有りますが、今回この様な経験をして、今更ながら支部の存在の重要性を痛切に感じた次第です。相談を受けて今迄は東京の悠声会に来て貰っていましたが、近くに支部が有ればそこを案内する事で多くの患者が情報を得られて、実際に見学する事が容易く可能になり素晴らしい事と思います。会員だけでなく、情報を求めている方のためにも支部の発展が必要であると考えます。以上、ご報告致します。