第7回カウンセリング会(大阪)の実施報告
平成25年5月19日(日)、クレオ大阪中央館において第7回カウンセリング会及び第2回悠声会関西支部会を開催しました。
今回は、会員とその家族に加えて医療現場の最前線で喉摘者の困難に立ち向っておられる医師2名・言語聴覚士4名の先生が参加されました。また、アトスメディカル名優(株)社長・スタッフ等も参加してくれ総勢33名で声帯を失ってもスムーズな会話が可能になる手法を実践する勉強会になりました。時間も忘れて大盛況で終了いたしました。
○ 土田会長から悠声会の活動報告、近況報告
- 6月9日(日)悠声会総会(東京)の実施について
- 公的機関への陳情活動報告について
○ 岩瀬副会長から活動報告
- ヴォイスプロテーゼの簡単な手入れについて
- 臭覚の訓練について
○ アトスメディカル名優(株)板垣社長からの報告
- 本年1月、会社設立からプロボックスの啓蒙活動について
○ アトスメディカルスタッフから報告
- オランダがんセンターコリーナ先生の来日について(大阪開催6月10日)
○ 悠声会関西支部からの報告
- 悠声会関西支部規約の承認申請について(資料配布)
- 嚥下体操の解説資料について(資料配布)
参加者の近況報告の中で特に印象に残った話を数例ご紹介します。
- @
- 京都府から発声困難でカウンセリング会に参加されたI様
主治医と言語聴覚士先生を同行し、困難を可能にするために積極的にカウンセリング会に参加されている皆様の姿に会員一同感動しました。
帰宅時、「今日、ヒントを頂きました。」と言い残して研修室を後にされたドクターの言葉で会員一同もっと有意義な会に進化させようと決意しました。
- A
- 三重県からカウンセリング会に参加されたK様
亜全摘手術で声帯を残したため日常生活に支障のある障害(痰)を抱え困っていた時、医師から全摘手術を勧められたが、声を失うことの絶望感に苛まれている自分自身を納得させることができず清水の舞台から飛び降りたつもりで出席されました。
カウンセリング会場でフリーハンド発言している会員の姿を見て驚きました。
中途半端に声帯を残して障害を抱えるよりも全摘手術の施術をしてプロボックスを挿入する方を選びます。絶望の中から少し希望の光が見えました。
- B
- 大阪府八尾市からカウンセリング会に参加されたS様
全摘手術後、腹式発声を1年6ケ月学びましたが、「あ」と発声するのが精いっぱいでした。
- 今では、プロボックスを挿入してから6ケ月間もたたないけどフリーハンドで会話しています。会社でも会議で発言します。
- C
- 愛媛県からカウンセリング会に参加されたK様
今年の2月にプロボックスを挿入し、3ケ月間でフリーハンド会話しています。アドヒーシブが剥がれやすいのでアドバイスをお願いします。
休日にも関わらずカウンセリング会に参加して頂きました大阪大学Y医師、大阪府立成人病センター言語聴覚士H・K先生、日本大学板橋病院言語聴覚士亀井先生ありがとうございます。
悠声会関西支部は、病気で声帯を失った本人やご家族の苦しさや生活面の不便さを共有して話し合い、解決策を考え生活の質を向上させ、社会貢献をしていく喉摘者と家族の集まりです。この会をさらに進化させるためには医療従事者の専門知識を必要とします。
今後ともご指導とご鞭撻をおねがいします。
悠声会・関西支部
伊藤文博
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