肺リハビリテーション

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                                    シャント発声のための
肺リハビリテーション

 

シャント発声を上達させるために、腹式呼吸はすぐれた呼吸法です。

(息を吐いた時に高い位置に保たれていた横隔膜を、息を吸った時に腹を膨らませることにより引き下げて、横隔膜の動く範囲を大きくして肺の伸縮度を高め、換気効率を良くします。)

この腹式呼吸にさらに口すぼめ呼吸をプラスしましょう。

  (この口すぼめ呼吸は、呼吸回数や分時換気量が少なくなり、

                                 1回換気量が増えることにより換気の改善が期待できます。)

腹式呼吸を意識しながら、1,2で息を吸って、1,2,3,4で息を吐きます。

(1) 息を吸い込みます。

(2) 口を楽な状態のまますぼめ、HMEカセットを押さえ、息をゆっくりと吐き出します。

(3) 吐く息は吸う息の2倍の時間をかけます。

(4) 吸うときに1、2と数え吐くときに同じテンポで1,2,3,4と数えながら行うとよいでしょう。

(5) 慣れてきたら、1,2で息を吸い、23秒息を止めて充分に肺胞をふくらませます。

    そして1,2,3,4でゆっくりと息を吐き出すようにします。

この口すぼめ・腹式呼吸がマスターできましたら、今度は痰を上手に出すやり方をマスターしましょう!

) 水分制限されている方は医師の指示に従ってください。

上手な痰の出し方

あらかじめ水を飲んでおき、腹式呼吸でゆっくり深く息を吸い、2秒ほど息を止めます。

はじめは軽く咳をして、次に強く咳をします。

さらに身体を動かして痰を出す方法もマスターしましょう!

痰は重力に引かれて身体の下の方にたまりやすくなるので、痰がたまっている部分を上にして

体外に痰を出しやすくします(体位排痰法)。

あおむけ、うつぶせをくりかえす  横になって右向きと左向きをくりかえす

痰の溜まっている場所が気管孔より高い位置なるような姿勢をとり、痰を効率よく吐き出せるようにします。この後、腹式呼吸でゆっくり深く息を吸い、2秒ほど息を止めます。はじめは軽く咳をして、

次に強く咳をします。

呼吸のための筋力が同じでも胸郭が固くて動きが悪ければ十分に呼吸できません。

胸郭の柔軟性を保つには、体幹をひねったり側屈させたりします。

口すぼめ・腹式呼吸で大きな息をして胸を広げれば、それだけで胸郭の動きを保つ効果があります。

@ 胸郭の可動域をさらに大きくするために、壁に手をついて、息を吸います。

この時、頭を後方に引くようにします。

A そして、頭をもどしながらゆっくりと息を吐きます。

B この動作をくりかえします。 

    さらに負荷をかけて、(赤木先生のオススメの方法です)壁のない場所で、

    例えばドアを開けた状態のところで、

@ 両手を挙げ胸を前方に突き出すようにします。この時頭を後方に引くようにしながら、息を吸います。

A そして、頭をもどしながら息をはきます

B この動作をくりかえします。

    この時も口すぼめ・腹式呼吸を意識するといいでしょう。

    一日何度でも結構です。是非、継続してやってみてください。