シャント発声を上達させるために、腹式呼吸はすぐれた呼吸法です。
(息を吐いた時に高い位置に保たれていた横隔膜を、息を吸った時に腹を膨らませることにより引き下げて、横隔膜の動く範囲を大きくして肺の伸縮度を高め、換気効率を良くします。)
この腹式呼吸にさらに口すぼめ呼吸をプラスしましょう。
(この口すぼめ呼吸は、呼吸回数や分時換気量が少なくなり、
1回換気量が増えることにより換気の改善が期待できます。)
腹式呼吸を意識しながら、1,2で息を吸って、1,2,3,4で息を吐きます。
(1) 息を吸い込みます。
(2)
口を楽な状態のまますぼめ、HMEカセットを押さえ、息をゆっくりと吐き出します。
(3)
吐く息は吸う息の2倍の時間をかけます。
(4)
吸うときに1、2と数え吐くときに同じテンポで1,2,3,4と数えながら行うとよいでしょう。
(5) 慣れてきたら、1,2で息を吸い、2〜3秒息を止めて充分に肺胞をふくらませます。
そして1,2,3,4でゆっくりと息を吐き出すようにします。
この口すぼめ・腹式呼吸がマスターできましたら、今度は痰を上手に出すやり方をマスターしましょう! |