嗅覚について

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嗅覚リハビリの動画

                 
 

喉頭全摘出後の嗅覚(きゅうかく)について

 

音声コミュニケーションが楽にとれるようになり、

毎日のケアも難なくできるようになった頃、

以前に比べて今一食事が美味しく摂れていないとか、

大好物だったものがあまり美味しく

感じられないという方も多いかと思います。

喉頭を全摘出されたすべての方がそうだというわけではありませんが、

災害時のガス漏れや煙などにいち早く気付くためにも、

一度チェックしてみましょう。

喉頭は呼吸路の中央に位置するため、喉摘後には

音声、肺機能、嗅覚のリハビリテーションを行うことが理想的です。

今、悠声会の皆さんが一番興味のある嗅覚リハビリテーションについて

お話したいと思います。

 

   

喉頭がある場合には鼻から息を吸い込めば

鼻腔、口腔、咽頭や肺に空気を送り込むことができますが、

喉頭が全摘出されたことによって、

呼吸は永久気管孔からとなり、

鼻咽腔等への空気のかん流は途絶えてしまいます。

匂いを嗅ぐには、鼻咽腔に匂いを送り込めさえすれば可能になるので、

この鼻咽腔に匂いを

送り込むためのエクササイズを行いましょう

この方法は約90%の方が獲得でき、

50%近くの方が嗅覚を取り戻せるという報告がありますので、

気長に頑張ってやってみましょう。

 

 

 

 

NAIM(Nasal Airflow Inducing Maneuver)

嗅覚(きゅうかく)リハビリテーション

 

 

 

1.唇は閉じたままでいます。

2.舌の位置は下顎にしっかりと乗せた状態で始めます。

3.舌先を前歯か歯茎に固定します。

4.舌の後方を下方にポンプの要領で動かします。

5.この運動を早く繰り返します

 

 

 

この方法は簡単に表現すると、あくびをかみ殺す要領でおこないます。

このとき口腔から咽頭にかけて陰圧になるので、

鼻腔から入った空気が嗅細胞に到達し、匂いがわかるという原理です。

この嗅覚のリハビリは嗅覚の刺激という意味で、できる時にはいつでもやって欲しいのですが、

食事の時には是非トライしてみてください。この時、鼻をつまんでみるとよくわかります。

鼻腔や耳管が陰圧になって鼓膜がつ〜んとしたような感じがすると思います。

悠声会メンバーの中川さんにお願いしてこの嗅覚リハビリテーションの

補助器具を作っていただきました。何人かの方にもトライしていただきましたが、

気長に練習さえすれば90%の方は獲得できるようです

 

  嗅覚リハビリ補助器具

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