「マサカ・・」が自分の身に

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「マサカ・・」が自分の身に

 平成23年の連休明け。朝起きたらスムーズに声が出ない。少し前から変だなとは思っていたのだが、取りあえず札幌市立病院で診てもらう。結果は下咽頭癌の末期とのこと。それこそ声も出なかった・・。念のため北海道大学病院へ行くが同じ結果。

 手術は小腸移植をして所要時間14時間。気がついた時には全身管だらけ。よく結婚式の祝辞でよく「人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂、そしてマサカ」と言われるが、そのマサカが起こってしまった。

 約1月半の入院で帰宅。我が家の愛犬メグ(ヨーキー)が喜んでお出迎え。
でも暫くすると尻込みをする?私が一言も発声しないからである。これでは躾けが出来ないし、散歩に行けば振り向き振り向き、私がいるのを確認して歩く。犬に心配されている始末。

 退院して約3ヶ月後にシャントの手術を受ける。しかし小腸移植のせいもあるのか中々スムーズに声が出ない。その後、同じ喉頭摘出者の会があるのを知り加入。シャントの方もおられたが皆さん食道発声の練習。食道発声で声が出れば良いのだが、個人差があるし、会ではシャントの者は声が出て当たり前という雰囲気で、肩身が狭い思いもあり何となく疎遠に。

 そんな時に悠声会と出会う。シャントの手術を受けても千差万別だと実感、悩みも理解し合える。入会し「優遇措置の手引き」を送ってもらう。「エッ!生命保険が出る。団信も」早速(恐る恐る)保険会社などへ行き相談すると、「出ます」の一言。私の勉強不足もあるのだが、悠声会に入っていなかったら解らなかった。入会して良かったと実感しました。

 悠声会にお誘いいただいた皆さま、ありがとうございました。微力ながら、今後、皆さまのお役に立てればと思っています。

(小樽市、江端)