悠声会九州支部

 

悠声会九州支部第121回定例会報告

1 開催日時

令和7年1月19日(日)13時00分〜15時00分

2 開催場所

なみきスクエア 1階 第2多目的室

3 出席者

会員 5名  会員ご家族 1名
福岡山王病院 言語聴覚士 1名    コロプラスト株式会社 2名       合計 9名

4 進行係

Oさん司会進行のもとに進めました。

5 開催内容

○ 司会Oさん

 今月の定例会を始めます。1月で70歳を迎えました。例年、年賀状で悠声会の皆さんや親族、友人へ新年の挨拶をしていましたが、年賀状の値上がりと、70という年齢の節目を機に年賀状をやめることにしました。新年の挨拶はLINEで行いました。今の時代スマホですぐに連絡を取ることができますし、良い時代だなと感じています。趣味のオートバイ歴も11年を迎えました。大晦日はバイク仲間と-1℃の中、初日の出を見に行きました。宗像大社へ安全祈願やグルメ巡りをし、年末年始はずっとバイクに乗っていました。ガソリンのハイオクが年々値上がりしているため、走るのも少し自粛しないといけないかなと思っています。

○ 会員Tさん

 年末年始は9連休だったのですが、妻も私も体調を崩し、寝正月でした。先日2人目の孫が生まれました。男の子です。生まれてすぐに会うことができ、嬉しかったです。私の勤め先では、車を運転する際にアルコールチェッカーを使用しており、スピードも10キロオーバーすると警告が鳴るようになっています。おかげで安全運転の徹底ができ、初のゴールド免許も目前です。外回りの際は弁当を買ったり外食しますが、物価高騰でランチは1,000円を超えることが多いです。少し前までは6〜700円くらいでランチが食べれたんですけどね。

○ 会員Iさん

 相変わらず毎朝のウォーキングを日課としています。今はシャント発声で問題なく話をすることができているけど、今後もし動けなくなったりするとプロヴォックスの交換に病院に行くこともできなくなるし、将来を見据えて電気式人工喉頭での発声練習もしています。これから先何があるかわからないですからね。今は歩くのも問題ないし、車や電車を使って移動ができるけど、それもいつまで続くか。健康には気を付けながら、今年も過ごしていきたいです。

○ 会員Oさん

 かかりつけ病院の主治医が変わり、新しい先生にプロヴォックスの交換をしてもらいました。少し交換に時間がかかり、せき込みもあったけど無事交換できました。年末年始は9連休だったので、妻と四国の城巡りをしてきました。愛媛、徳島、高知へ2泊3日で1,600キロほど車を走らせました。

○ 会員Fさん

 この病気になり10年になりました。悠声会に参加するようになり7年目です。会へ参加することで、毎回皆さんから勉強になる話も聞けますし、喋るのも上手になりました。喋るのが上手になると、自然に話すことも増え、色んな方に話しかけたりする機会も増え上達しました。毎年同窓会に出席していますが、周りから良くしゃべるようになったねと言われるくらいです。この会で私も皆さんから元気をもらい、頑張っております。今年もインフルやコロナにかからず、健康で過ごしましょうね。

○ 見学Iさん

 父親が喉頭摘出の手術を受け、シャントの方も検討しており、今日は情報収集で参加させていただきました。今後の生活がどうなるのか不安です。本人はタクシードライバーとして働いており、仕事も続けた方がいいのかとかも迷っています。また、術後食事は普通に食べれるかであったり、味覚なども変わってくるのでしょうか?父は遊離空腸再建です。

→ 福岡山王病院 S先生:
食事に関しては、放射線治療の影響が出るかもしれませんね。また遊離空腸だと、縫い合わせた所で食べ物が通りにくくなると思います。食道と腸の動き(蠕動運動)が違うので、それで飲み込みにくさもあるかもしれません。はじめは柔らかい食べ物から摂っていただき、通過が問題なければ何を食べても大丈夫かと思います。基本的には少量ずつ良く噛んで食べてください。
術後の発声の選択肢は、電気喉頭、食道発声、シャント発声があります。習得は電気喉頭が一番簡単かと思います。食道発声は、げっぷの要領で新声門を振動させ声を出しますが、遊離空腸の場合は難しいかもしれません。シャント発声は、遊離空腸の方はどうしても音源が通りにくく、ぶるぶるとした声質になるのが特徴です。大きな声を出す時には工夫が必要になってくると思います。
→ 会員Oさん:
私は遊離空腸で、声が小さいですが、普通に仕事はできるくらいには話せています。私のプロヴォックスは真上に留置されているので、ブラシ掛けが少し難しいです。
→ 司会Oさん:
体調悪い時とかシャントも発声しずらい時もあるから、電気喉頭は練習した方がいいですよ。私も術後は数年電気喉頭で話をしていました。そのころプロヴォックスはあまり普及していませんでしたから。
→ S先生:
まずは病院で電気喉頭の練習が始まるかと思いますよ。障がい者手帳を申請してから交付まで時間がかかると思いますので、早めに手続きをされた方がいいかと思います。シャント手術をされた場合、必ず必要なのはメンテナンスと、定期的な交換。気管孔を抑えて吐いた息を声にします。気管孔を抑える時には人工鼻があるので、まずは人工鼻の管理をしっかりできるように早い段階で使ってみてもいいと思います。
→ 会員Fさん:
この会に入って、色んなアドバイスをもらいました。個人差はあるけど、だんだん皆さん上手になりますよ。
→ 会員Oさん:
相手に言葉が伝わらないストレスが強く、シャント手術をする前はイライラしてしまうことも多くありました。プロヴォックスにしてからは、相手に自分の気持ちを伝えることができ、怒ることもなくなりました。

○ 福岡山王病院 S先生

 先週、雪が積もり転んでしまいました。転倒が寝たきりになる一番の原因なので、皆さんも気を付けてくださいね。先日地震もありましたね。建物の倒壊や火事が起きると埃や煤も舞います。そういった物を直で吸い込んでしまわないよう、非常袋に人工鼻を入れておくこともおすすめします。あと怖いのは、津波が来た時ですね。避難のシュミレーションも考えて過ごされるといいかと思います。阪神淡路大震災が発生し今年で30年でしたので、こういった災害時の事を考えて過ごすのも大事だなと、ふと思いました。

→ 会員Iさん:
私は小さな笛を持ち歩いています。

 では、皆さんで体操、発声練習、嗅覚訓練をしていきたいと思います。
 → 準備運動・ストレッチ、発声練習を実施
 → 嗅覚訓練の実施 本日は、おしること大根おろしの2種類で嗅覚訓練を実施

○ 司会Oさん

 では、本日の定例会を終了いたします。皆さん本日はありがとうございました。

※ 次回は 2月16日(日) 13時00分 〜 15時00分
  場所はなみきスクエア 2階 第3会議室です。