フリーハンズ推進勉強会報告
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 本日(12月12日、東京都障害者福祉会館)の参加者はプロヴォックス歴3ケ月空腸再建のYさん、8ケ月単純喉頭のKさん、土田会長と私の4人で行いました。

各自自己紹介して、どの程度しゃべれるか、今一番苦労しているところを少し時間を長めに、発表して頂きました。

Yさんのどが痛くなる、時々出血する、声がかすれる、空腸が閉まって声でなくなる。

Kさんはフリーハンズでの発声がスムーズに出来ない(発声が途切れる事が多い)
HMEのベース板が剥がれて1日しか持たない。

Yさんへの答えとして、のどの痛みや出血は、風邪か強く痰を出した時に時々起きる事が有る、心配の時は担当医に相談すると良い。
声のかすれは慣れてくると無くなる。
空腸が閉まることは、急に喋ろうとすると、蠕動運動が起きるので落ち着いてゆっくりしゃべるようにすると良いと思います。

Kさんへの答えとしては肺からの空気を強く出し過ぎているようでした、土田会長は、プロボォツクスの穴は4〜5mm程度なので余り強く出すと、穴が耐えきれなく、声が途切れたり、声が割れたりするから、大きく吸ってゆっくり静かに吐いて行く練習をするようにと、そして無理して大きな声を出すのではなく、そっとささやく様な声を出すようになると一人前ですよと、答えて頂きました。又、アドヒーシブが剥がれるのも、空気を強く出し過ぎに注意する事。
又、気管孔の形や、プロボォックスの取り付け位置などは、十人十色で清掃などは基本は同じでも、個人個人で良い方法を早く見つけることが必要ですとおっしゃっていました。

張替えの時の注意として、剥がした時の、汚れ取りや、脂分を丁寧に取り除き、肌を適当に休め、又丁寧に貼り付ければ少しは剥がれにくくなると言いました。

本日のテーマとして数を20まで数える事でした、4人で立って空気を一杯吸って腹式呼吸の練習をしました。Yさんは初めは7〜8位まででしたが後に15位まで行き、Kさんに至っては9位から一気に20まで数えられる様になりました。すばらしいです教える事は何もありません。
練習の時は早口ではなく、ゆっくりとハッキリ数えるようにしましょう。

2人とも3ヶ月、8ケ月にしてはフリーハンズでしゃべってとても上手だなと言う印象でした。
土田会長は今から八王子医療センター内、オオルリの会に出席の為少し早目に退席して向かわれました。

後はお二人のフリーハンズの弁の調節をし、雑談して本日は終了しました。

私は来年の1月末でプロボォックス挿入6年が経ちます、今では普通にしゃべれるのですが、手術後の喋れるのが大変だった頃を思い出し、初心に帰り今喋れることに感謝しながら生活したいと思います。

今年も今回で終わりです、来年は1人でも多くの方が上手くしゃべれるように皆で頑張って練習しましょう。

良い年をお迎え下さい!!

悠声会フリーハンズ推進会担当  木村俊治