各自治体への陳情活動

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平成25年度 各自治体への陳情活動についての報告

 NPO法人悠声会の目的に基づき、喉頭・咽頭摘出者の福祉向上に向けて平成20年から各自治体にシャント発声法に必要な「人工鼻」の日常生活用具への認定を要望する陳情を実施して来ました。その結果平成24年年度末までに18自治体、25年7月1日、8月1日にはさらに二つの自治体が加えられ、現在20の自治体で認定となりました。またその他に、町田市ではこれまでは一か月12.000円の給付だったものを、他の自治体と同様に1ヶ月23.100円に改善されました。そして、横浜市ではこれまで人工鼻としてアドヒーシブとHMEカセットだけが助成対象でしたが、人工鼻に必要なこれ以外の用具・用品も25年10月1日から認定されました。特にラリボタン、ラリチューブ等はアトヒーシブに代わる物で、これを使えばアドヒーシブを使わずにHMEカセットが使用できます。また、保護剤(スキンレップ)接着剤(シリコングルー) 剥離剤(リムーブ)そしてシャワーエイドにも対象商品が拡大されました。但し、給付基準額は変更ありません(1ヶ月23.100円、6ヶ月138.600円) 。既に認定されている他の自治体にも同様な適用をお願いする活動を行い、今後陳情する自治体にもこの内容を含めてお願いしたいと考えております。

 今年度は4月24日に沖縄県那覇市役所に陳情に行ったのを皮切りに、7月19日に北海道函館市、8月9日葛飾区、13日目黒区、16日海老名市、21日武蔵村山市、22日さいたま市、28日練馬区、30日藤沢市、9月18日北海道小樽市、そして20日に札幌市と陳情活動を行い、10月末現在11ケ所に陳情を行っています。

 その他に、自治体在住会員の立場で大田区のMさん、HさんがUさん在住の日野市と自信在住の国分寺市に陳情を行いました。

 また、20の自治体での認定実績を基に、一般の患者が陳情活動を行う際には資料を届ける先を教えるなどの情報提供を行い、質問や手助けに対応してきました。現時点では一般の患者が自治体の認定を得ることは難しいというのは事実ですが、認定の自治体が拡大すれば何れ悠声会としてではなく、個人の患者が該当自治体にお願いする事で認定される事も多くなると思っております。

 また、8月6日に厚生労働省に健康保険点数見直しの陳情を行いました。今回が三回目の陳情でありますが、来年が保険点数の見直しの年度である事を念頭に内容の説明をした上で、是非善処して頂きたいとお願いをしました。また、医療学会からも同様の要望が出される予定である事を過日私の主治医から聞いていると伝えました。

 これに対して小林課長補佐の返答は「保険点数見直しの検討には、業者さんからの要請も必要で意見の交換も有りますので、新会社のアトスメディカル名優社の代表者へも連絡して頂いた方がスムースに進むと思います。私が担当ですので、連絡するようにして下さい。学会から要請準備中と聞きましたが、どの学会ですか?そちらの方も連絡して下さい」とのことで、業者と学会双方に連絡する必要がある事を確認しました。

 今回の陳情で分かったのは、厚労省では始めから保険見直しの方向で考えており、具体的にどのように進めるかを検討している段階であるということです。「聞き置いておきます」という返答だけの前回までとはまるで違っておりました。陳情の後に医療学会と業者・アトスメディカル名優さんに連絡を取った結果、同社の板垣社長が小林課長補佐に連絡を取り、保険見直しに関して具体的に動いているとのことです。

土田義男