悠声会九州支部第103回定例会報告 1 開催日時 令和5年7月2日(日)13時00分〜15時00分 2 開催場所 なみきスクエア 1階 第3多目的室 3 出席者 会員 4名 福岡山王病院言語聴覚士 1名 (株)アトスメディカルジャパン 1名 合計6名 4 進行係 Oさん司会進行のもとに進めました。 5 開催内容 ○ 司会Oさん 今月の定例会を始めます。 ○ 会員Fさん 私も特に一か月で変わった事などはないのですが、アドヒーシブを貼っているところが赤くただれてしまって困っています。去年まではこんなことなかったのですが、ここ1〜2か月くらいです。最近雨が多くて湿気が多いからだと思っています。アドヒーシブを貼っても、一言二言話すとすぐに剥がれてしまうし、みんなはどうしているのかなと思って。皮膚科には行っていて、薬はもらっています。 ○ 司会Oさん リムーバー(剥離剤)は使ってますか?剥がすときにシールの上から塗って、少し置いてからゆっくり剥がさないと皮膚が荒れちゃいますよ。私も人工鼻を使っていた時は、肌が弱かったのでとても気を付けていました。 ○ 会員Fさん リムーバーは使っていますが、シールを貼る前に皮膚に塗っていました。私は最初から使い方を間違えていたんですね。分かってよかったです、ありがとうございます。 ○ アトスメディカル 看護師Sさん スキンバリア、リムーバーそれぞれの使い方をご案内。 ○ 会員Nさん 私もコロナの6回目のワクチン接種を6月に行いました。次は7回目を打つ予定です。 ○ 言語聴覚士S先生 皮膚の状態ですが、冬場、夏場、梅雨の時期や季節の変わり目など、汗かいたりすることで皮膚の柔らかさも変わってきますからね。その時に応じて適切な使い方とかあるのかもしれないけど、僕らは正直言って一般的なことしか教えられないというところがあります。特殊なことは僕たちも患者さんから教えてもらっていて、「こういう風に工夫している方もいるみたいですよ」とご案内することもあります。肌の状態は、あんまり荒れているようであれば皆さん自己流ではなく、皮膚科に行かれた方がいいんじゃないかなと思います。今の時期であれば、皮膚トラブルの原因はアドヒーシブの貼り方や剥がし方の問題もあるかもしれないけど、汗をかきはじめると皮膚が柔らかくなって、そういったのも貼り付けしにくい要因かと思います。汗はしっかり拭いてから貼っていただくのも、工夫のひとつですね。Nさんが言われたように。湿らせたガーゼとかで拭くのもいいですよね。肌荒れがひどい時には、少し肌を休ませて肌の潤いを戻してから使った方がよさそうですね。患者さんの訴えとしても皮膚トラブルを訴える方はとても多いです。実はアトスさんのパンフレットにもしっかり肌荒れ対策の説明は書かれています。そういったのを見直してみるのもいいですね。慣れてから基本に戻るのも、とても大事なことかもしれませんね。 ○ 司会Oさん さっきも説明したけど、リムーバーの使い方とか、製品の特徴とか知らない人多いですよね。 ○ 会員Nさん 資料一度見直してみたいですね。ひとりひとり困りごと違ってきますし、こういう時はこれを使った方がいいとかあると思うんですよ。 ○ アトスメディカル 看護師Sさん 本日資料をお持ちしていますので、午後は皆様にお配りしてシールの貼り方など改めて確認していきましょうか。製品のサンプルなどもありますので、お困りごとに合わせてご案内できればと思います。 ○ 言語聴覚士S先生 では、午後はアトスさんと一緒にシールの貼り方をおさらいしていきましょう。あと、コロナ以外の感染症も今とても流行っていますので気を付けてくださいね。特にこの季節は食中毒も注意してください。手洗い、うがいはもちろんですが、ちょっと危ない匂いがしたら食べるのはやめましょうね。ここで「匂い」というワードに繋がるわけですが、皆さん自分を守るためにも嗅覚訓練もやっていきましょうね。 ○ 会員Tさん 生活の方は相変わらずです。コロナワクチンは4回しか打っていません。有料になったらもういいかなと思っているのですが、会社の人たちが毎週誰かがコロナに感染している状況です。会社は150人くらいの人数で、工場と支店とで働いている場所は違うんですが、毎週1〜2人、多い時には5人くらいコロナ感染しているみたいです。自分は2回感染したんですが、1回目は39℃の熱が出て、2回目は38℃くらいですかね。これからもまだまだ気をつけなければならないと思っています。以前から話していた愛犬ですが、体調は悪いままですが何とか生きてくれています。 ○ アトスメディカル 看護師Sさん 皮膚トラブルの話しがありましたが、皆さんがおっしゃられるようにスキンバリア、リムーバーを正しく使っていただくことや、汗を拭いてからアドヒーシブを貼っていただくなどとても大事になりますので、後半の部で詳しく手順をご案内させていただきます。またFさんは粘着力の強いフレキシダームを使用されていますので、できれば肌に優しい素材のオプティダームや夜用のルナを使用いただくこともご検討いただければと思います。表皮が剥がれてしまっているくらい肌が荒れてしまっている状況かと思いますので、できれば肌状態が落ちつくまで1週間くらいはアドヒーシブをはらずにエプロンなどを使用いただくのが望ましいかと思います。悠声会では、毎回皆さんが人工鼻を使う時にされている工夫や、アイデアなど聞くことができてとても勉強になっています。月に10名以上のカウンセリングをしておりますが、皆さんが実践されている工夫などをお伝えすることで、お困りごとが解決された方もとても多くいらっしゃいます。今後も皆さんの体験談を教えていただけましたらと思いますし、こちらからも有益な情報を発信できればと思っています。 ― 休憩 ― ○ 言語聴覚士S先生 → 準備運動・ストレッチを実施 ○ アトスメディカル 看護師Sさん では、本日はアドヒーシブの貼り方について正しい手順をご案内させていただきます。 → 「プロヴォックスご使用の手引き」を皆様へ配布。資料に沿ってアドヒーシブの貼り方の手順をご案内する。 貼り方のポイント
Q1:アドヒーシブは何日くらい持つんですか。 A1:素材によっても変わりますが、気温や湿度、汗のかきやすさや、気管孔の形状によって変わってきます。平均的には、粘着力の強いフレキシダーム素材は2〜3日、肌に優しいオプティダーム素材は1〜2日くらいです。 Q2:アドヒーシブの袋が開けにくいです。ハサミがないと開けられないので外出時少し困ります。 A2:アドヒーシブの袋の上側に黒い切り取り線があり、そちらから開けていただくとハサミを使わずに簡単に開けることができます。 Q3:アドヒーシブを貼れない時、どうやってしゃべればいいの。 A3:直接指で気管孔を塞いでしまうと衛生的に良くないですので、アドヒーシブが貼れない時にはエプロンやガーゼ越しに指押さえしていただくとよいかと思います。(司会Oさん:私が付けてるラリンゴフォームというのもありますよ) Q4:アドヒーシブを剥がしたら、どれくらい時間を置いて新しいのを貼ったらいいですか。 A4:毎日ずっとシールを貼り続けるのも肌荒れの原因になりますので、剥がしてすぐに貼るよりは、できれば肌に少し呼吸する時間を作っていただいた方がいいかと思います。肌荒れなどで一時的にシールを貼らない場合には、エプロンやガーゼなどで気管孔をしっかり保護なさってください。 ○ 司会Oさん 私もそうでしたけど、人工鼻を自己流で使っている人も多いと思いますので今回とてもいい機会になったかと思います。それでは、本日の定例会は以上となります。皆さんありがとうございました。 ※ 次回は 8月20日 13時00分 〜 15時00分 |