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悠声会福岡第12回定例会報告

1 開催日時

  平成25年6月16日(日曜日)13時00分〜15時00分

2 開催場所
  福岡市博多区吉塚本町13番50号
  福岡県吉塚合同庁舎5階会議室
  (福岡県NPO・ボランティアセンター)

3 出席者  会員             10名
       見学者・家族          1名
       言語聴覚士(福岡市内大学病院) 1名
       アトスメディカル名優株式会社  1名      合計12名

 今回の参加者は、会員とそのご家族、九州大学病院の言語聴覚士、アトスメディカル名優のスタッフを含め総勢12名の参加がありました。
 今回は、前回の定例会で参加いただいた九州大学病院言語聴覚士の山口先生に代わり、同病院の言語聴覚士S先生に初めて参加をしていただきました。通常の会員近況報告に続き、S先生からお話をいただくと共に、その後病院で指導されている体操(主に口と喉の運動)の指導をしていただきました。またアトスメディカル名優株式会社スタッフの大屋様には、アドヒーシブの貼り方や製品等の使用全般についてアドバイスをしていただきました。今回よりよいシャント発声に向けての体操を受けるなど新しいカウンセリングを得ることができ、この定例会があることで、会員はじめ医療関係者等からの新しい情報提供や指導を受けることができ、シャント法患者会員にとって定例会開催の重要性を再認識させられました。

(1) 口石代表から報告
  • コリーナ博士のカウンセリング会
    平成25年6月8日(土曜日)開催したカウンセリング会報告書を作成して悠声会ホームページへの登載をした。
  • 悠声会の総会・例会の出席報告
    総会ではすべての議案が採決された。採決の中で、特に会費の値上げに関して悠声会活動運営上、1,000円値上げして年会費3,000円の提案があり採決された。
  • 行事関係
    7月28日(日曜)開催の定例会で、九州大学病院言語聴覚士山口先生の指導予定と、8月18日(日曜)開催の定例会では、東京から亀井先生のカウンセリング会を同時進行での開催が決まっている。土田会長、岩瀬副会長も定例会出席予定。
(2) 体操(主に口と喉)指導
  • 九州大学病院言語聴覚士S先生により、より発声ができるようになる口と喉の運動についての説明及び先生の指導のもと会員全員で体操を実施。

参加者の近況報告の主な内容

会員Y副代表から、コリーナ先生のご指摘が的確で声が出にくかったのが、アドヒーシブの貼る場所を一寸変えるだけで声が出やすくなった。それからエクストラベースを装着する時に、温めて接着したのちゆっくりとマッサージをするだけで非常に接着がうまくでき、剥がれずに8日間もっています。これだけの違いがあるのが分かった。我々は知識がないからお互いに勉強していかないといけないと思いました。それから、大分のFさんは、アイデアでカセットをネクタイの上から押えても声が出せるという改良型を研究されている。皆さん何か新しい情報がありましたらお願いします。
会員Oさんから、個人的には空腸移植でこんなかすれ声しか出なかったが、アドヒーシブの貼り方で場所を変えたり、カウンセリングでエクストラベースがいいということでものすごく声が出るようになり、カウンセリングはやっぱり大事だなと痛感しています。また一番印象に残っているのは、エクストラベースを貼り付ける前に十分に温めることと、貼り付けた後にマッサージをして十分に肌に馴染ませると良いです。Yさんは一週間もっているとのことですが、私は、五日間周りから漏れることもなくもちましたと話されました。
患者のNさんは、今までアドヒーシブは一週間以上もっています。それは風呂に入った時に石鹸で何回もよく洗います。洗うと接着もきれいに取れます。アドヒーシブを貼る時は、湯沸かし器の上に30分ほど置いて、貼る時は、ハサミで紙の部分を三分の一ほど切って喉に当て剥がしながら接着していくときれいに貼れますとのことでした。
患者のTさんは、プロヴォックス同時手術で約1年になりますが、プロヴォックスを入れて何の苦労もなくこんな感じで喋れるようになりました。喉頭摘出してもうオートバイには乗れないだろうと言われていましたが、人間の身体は徐々に対応していくもので、カセットを着けるようになりオートバイに乗っても全然平気です。それと最近はプロヴォックスだけでなく、食道発声も練習したところ意外に出るもので、家の中では小さい声ですけど何とか繋げて通じています。二刀流あってもいいのかなと思っています。
言語聴覚士のS先生からは、九州大学病院では毎週喉摘会に出させていただいて、口とか喉の体操と臭いの練習をしています。今回初めて参加させていただいて、いろんな情報を教えていただいているというか、僕も本当に勉強になります。知らない情報もすごく多いです。今後もできるだけ参加して、お互いに情報交換が出来るような場に出来ればと思っていますとのお話をいただきました。
最後に質問事項等で、患者Fさんから、大分ではプロヴォックスをしてくれる先生も病院もありませんでした。私は別の大学病院でプロヴォックスを入れてもらった。関係方面から各県の病院にプロヴォックスは安全だと情報発信してもらってプロヴォックスの患者が増えることを望みますとの意見がありました。

悠声会福岡(代表世話人)
      口石清人