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悠声会福岡第33回定例会報告

1 開催日時

平成27年3月1日(日)13時00分〜15時00分

2 開催場所

福岡県吉塚合同庁舎5F 会議室
(福岡県NPO・ボランティアセンター)

3 出席者

会員10名  家族2名  見学者3名  言語聴覚士1名  アトスメディカル名優 1名  合計17名

 今回は、昨年うきは市から見学に来られていて、本年1月にプロヴォックス留置されたばかりで発声練習されているYさん、遠賀郡水巻町から、ラリボタンを使用できるかよく分からずその使用の可否についてアドバイスを受けるため娘さんと一緒に来られたTさん、古賀市から、全摘手術前にシャント法の予備知識を得るため、主治医から悠声会見学を勧められた男性患者Yさんの見学がありました。それぞれ言語聴覚士の先生とアトスメディカル名優のスタッフから製品のサンプルによるアドバイスや会員皆さんの手術経緯やシャント発声の経験の話を聞かれ大変安心されていました。いつものように定例会と併行して言語聴覚士の先生から体操と発声の指導を受け、近況報告後は会員相互のフリートークで楽しく語り合う例会となりました。

4 開催内容

○ 報告(口石代表)

・大学病院医師への協力依頼

本年2月、福岡県久留米大学病院耳鼻咽喉科の医師を訪問し、悠声会の活動内容説明と人工鼻に関する資料も提供して手術前の患者さんやシャント術後の患者さん等へのアドバイスや悠声会への協力をお願いしてきました。

・悠声会福岡支部の名称変更

本年4月から、団体名を悠声会九州支部と改めることになります。現在、悠声会福岡の会員は福岡はじめ、大分、長崎、熊本の会員を含め14名となり、また鹿児島県からの見学者も含め、その活動範囲が九州全域に亘ってきており、今後の陳情活動効果の必要性からも団体名を悠声会九州支部と変更することになりました。

・悠声会特別会員

悠声会福岡の定例会で、毎月発声練習等協力いただいています福岡山王病院言語聴覚士の佐藤先生に関して、悠声会特別会員への登録を土田会長へ申請して悠声会特別会員となっていただいております。

○ 会員Kさん

喉頭がんで全摘となり食道発声を2年半練習したが声が出ず会話にならなかった。シャント法はインターネットで知識があったので医師に相談してプロヴォックスを留置し直ぐに声が出るようになった。私の場合は単純喉頭摘出であり食道が残っているので声を出しやすいのかと思います。最初は部分的に声帯を残してやる流れであったが結局全摘となりましたが、全摘した方が先のことを考えると何とか話が出来るのでいいのかなと思います。Kさんはハンズフリーで練習を兼ねて話されましたが、明瞭で聞き取りやすい発声で健常者と変わらない会話でした。

○ 会員Fさん

放射線治療で一応完治していたが、再発して単純喉頭摘出をしてから食道発声は3ヶ月位でおはようございますまでは言えるようになりました。その後また再発して大胸筋を取って食道を再建しています。大胸筋再建で食道発声は無理といわれて電気喉頭で話をしていたが納得できなかったので、シャント法を受けたところ直ぐに声が出ました。

○ 会員Nさん

喉頭がんで最初は放射線治療で完治となったが、再発して部分切除を2回してできるだけ声を残す方法を取りました。その後2年くらいして声が出ないようになり最終的に全摘とシャントの同時手術をして、指を気管孔に当てて発声をしたらきれいな声が出て自信を取り戻すことが出来ました。

○ 会員Tさん

成功率20パーセントの16時間にも及ぶ大手術から5年が経ちます。こうして5年ここに生かされてもらっているので感謝しながら前向きに一日一日を明るく楽しく生きて行きますので皆さんよろしくお願いします。

○ 他にも沢山の会話が飛び交い楽しい、活気のある定例会が出来ました。

悠声会福岡支部 
代表 口石清人