悠声会九州支部

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悠声会九州支部第36回定例会報告

1 開催日時

平成27年6月14日(日)13時00分〜15時00分

2 開催場所

福岡県吉塚合同庁舎5階 会議室
(福岡県NPO・ボランティアセンター)

3 出席者

会員11名  家族3名  見学者3名  言語聴覚士 1名        合計18名

4 開催内容

○ 報告(支部長)

@ 喉頭摘出後リハビリテーションについての集学的アプローチ2015セミナー出席

  • 6月6日(土)神戸国際会議場において、神戸大学医学部附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科主催で、医師・言語聴覚士・頭頸部外科関連の看護師・患者対象セミナーに参加しました。プロヴォックス概要はじめメカニズム等の講義がありました。
  • セミナーの最後に、患者ゲストスピーチとして、悠声会から3名が講師の先生方からの質問に答える形で進められました。
  • 質問内容は、どのようにしてシャント発声の存在を知ったか、シャント発声を選んで良かったと感じること、アフタケアー等々の質問がありました。
  • その他プロヴォックスの漏れ対応、看護師さんからは医師との診察時からの連携や術後のメンテナンス事例の話があり、シャント法を再認識し、今後のメンテナンス等に役立つ有意義なセミナーでした。

A 悠声会九州支部への寄附

九州支部S会員様から、先般日常生活用具給付陳情活動の結果、給付決定がなされたことへの感謝の気持ちとしてご寄付をいただきました。別途悠声会本部へも寄付をされるとのことです。有難うございました。

○ 見学者N様 男性

最初の1年間は食道発声の練習をしたがダメでした。電気喉頭を使用して慣れていたが、音声のデメリットな面もあり、昨年10月にプロヴォックスを留置し発声練習をしています。今回九州支部副支部長さんから例会への参加を勧められて見学に来ました。

○ 見学者F様 男性

N様は、食道発声も電気喉頭もされてなく筆談のみとのことです。今月24日にプロヴォックス留置予定で、手術を受けられる病院では3例目とのことです。日本でのプロヴォックス術及びメンテナスが遅れている主な理由と、人工鼻等日常生活用具給付の件で自治体と交渉されているかとの質問がありました。

※ 回答

遅れている理由については、先生方の意識の差が大きいのではとの発言がありました。また日常生活用具給付に関しては、九州では現在6自治体が給付認定されていて、各自治体へ積極的に陳情活動を継続実施しています。

○ 見学者N様 女性(父親が患者)

インターネット等で悠声会を知り見学に来ました。医師に相談したところ、食道発声をやりなさいと言われ、下咽頭癌で遊離空腸手術をしているので練習しても話せる確率が少ない状態なのにそれしか勧められない状況でした。シャント法があることを知り先生に一度相談したところ、そうしたことは出来ませんと言われて情報が得られない状態で、シャント術後のメリット、ケアの仕方等どういうふうになるのか全く情報がなく決断できない状態で、ケアの不安等がなくなれば手術に踏み切れるのかなと思い情報を得るべく参加させて頂きました。

○ 会員Fさん

先月の例会で紹介していましたが、アドヒーシブ下方がしっかり貼り付かないで真中から唾液が漏れるので、人工肛門で使う貼り付けるソフトウエハー・ステックというパテがあり、このパテをアドヒーシブの下方に貼って2ヶ月間試してみたところ漏れがありませんでした。インターネットで購入できます。三角状に切って使用するが、小さいので気管孔に落ちないように注意して下さい。

○ 会員Nさん

新しいプロヴォックスベガUを3月に入れて2ヶ月目で、水等を飲んだら外側でなく中から漏れてきました。病院で診てもらったら食道側の弁が機能してないのではないかと交換してもらいましたが、先生があまり慣れられてない感じで3人の先生が入れ替わりで交換されました。また交換後、ファイバースコープで見せてもらったところいつもの留置角度でなかったので、気管孔にティシュを当てたところ留置していたプロヴォックスが外れて出て来ました。確認せずに帰宅途中に外れて気管に入ってたら大変だったと思います。商品メーカー側も病院の先生に、取扱い説明を十分にしていただけたらと思います。

※ 今回は、いつものように定例会と併行して言語聴覚士の佐藤先生からリラクゼーション体操と
 発声の練習や日頃困っている事等へのアドバイスをして頂き、また見学者の方へも多くの情報提供を
 したり、会員相互のフリートークで楽しく語り合う例会となりました。

悠声会九州支部 
支部長 口石清人