悠声会九州支部

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悠声会九州支部第45回定例会報告

1 開催日時

平成28年3月6日(日)13時00分〜15時00分

2 開催場所

福岡県吉塚合同庁舎5階 ボランティアセンター事務所内フロアー
(福岡県NPO・ボランティアセンター)

3 出席者

会員10名   家族1名   悠声会東京本部2名(土田会長、鈴木理事)   
潟Aトスメディカルジャパン   1名                       合計14名

4 進行係

今月は、Nさん司会進行のもとに進めました。

5 開催内容

○ 土田会長

 皆さん本当にお久しぶりです。2015年度も後数日で終わりますが、いま議案書の準備に取り掛かっているところです。九州は今年1回も行ってなく、急遽本日出席した次第です。今日の例会報告は議案書に載せて下さい。悠声会は会員も増えてきて、新たなこととして東海支部が出来まして名古屋が中心ですけども、2回例会を開催して結構頑張っていますのでいい方向に行くと思っています。九州は始まってから期間も長く本当に充実していて、皆さんが和気あいあいに協力し合ってやってくれていることに感謝しております。

○ 鈴木理事

 九州の例会に、初めて出させていただいています。ずっと昔、中学と高校とちょうどいい時期にこの福岡で6年間過ごしましたので、非常に友達も沢山おりますし懐かしい気持ちでおります。福岡は第二のふる里です。今年もよろしくお願いします。

○ 潟Aトスメディカルジャパン 白石氏

・新しいプロヴォックスベガの紹介

プロヴォックスベガUが現在ありますが、そちらが新しく大、中、小とサイズが増 えることになりました。 筒の部分が大、中、小1ミリづつサイズが小さいものです。    現状は皆さんが使って下さっているのが一番サイズが大きいものになります。現状では、まだ九州の病院では使っている施設がない状況で、弊社の方で随時紹介させて頂きます。

○ 報告(支部長)

・人工鼻日常生活用具認定申請

 本年2月23日、福岡市保健福祉局を訪問して要望書を再提出しております。
福祉局では障がい者在宅支援課の担当係長と担当課員二名に応対して頂き、重ねて認定に向けてのご支援をお願いしてきております。

○ 会員Oさん

 ようやく暖かくなってバイクに乗る日にちが増えてきたのが大変喜ばしく思っています。この先、あと10年乗れるかなと思っています。この病気してから好きな事するのが生きがいになっています。皆さんも何か生きがいを見つけて生きて行くようにしましょう。

○ 会員Oさん

前回の例会で、見学者の方から尺八とかハーモニカを吹くことが出来ますかとの質問があっていたので試しました。吹く楽器として、身近なリコーダーを買って練習して一週間になります。アドヒーシブが剥がれないようにネクタイで固定して、新しいフリーハンズを付けて吹いてみましたところ音を出す事が出来ました。また吹く場合、相当の肺活量がないと曲を吹くというのはとぎれとぎれになりますので、呼気を滑らかに長く吹き続けることが出来る人が条件になります。

※ 実演

皆さんの前で実際に吹いてもらったところ、リコーダーでの音出しは、奇麗な音が出て曲を吹ける状況でした。また口笛も上手に吹くことが出来ていました。ちなみにFさんの肺活量は、4.000t超えとのことです。

○ 会員Yさん

 まもなく東日本大震災の発生から5年を迎えようとしていますが、私が下咽頭癌の手術を受けて退院したのが丁度3月11日でした。私は、癌の宣告を受けて何とか声帯を残したいと思いセカンドオピニオンで、がん研有明病院の福島先生に受診して、その時手術以外ないと言われました。診断の後、土田会長や他の方との面会の機会があり、声はもう駄目かなと思っていたら、皆さん大きな声で会話して喋っておられたのでびっくりして、これはシャント手術を選択した方がいいんじゃないかと勇気づけられました。5年が過ぎまして皆さんのお蔭です。

○ 会員Fさん

 昨年12月にプロヴォックス交換して、翌1月にかなり出血して肺の方まで血が届いて肺炎になりかけました。また2月に入って大量に出血したのでプロヴォックスを外したら、気管と食道の間から出血していましたので治療しました。担当医が病院を換わられて、そこの病院に行ったところプロヴォックス患者は私一人で、この病院で、手術して声が出ないなら手術しないと言う方が何人かいらっしゃるようで、その方達の前で喋ってもらえないかと言われて、今度喋ることになりました。病院の看護師さんがプロヴォックスの事を余り知らないので、病院自体かなり努力がいるような感じです。

○ 会員Yさん

 今年1月で、孫が4人になりました。結構大変ですが長生きしたお蔭で楽しく過ごせています。

〇 会員Tさん

 6年前の3月3日に頸部食道がんで全摘出しました。手術する2年前から声帯を取りたくなくて、抗がん剤、放射線治療で手術から逃げていました。一旦癌が消えたんですが、1年後に今度酷くなって癌が再発しました。先生から手術しかないと言われ、手術も切った血管が繋がるかどうか確信が持てないリスクがあり成功率20%と言われましたが、その20%に賭けて手術に踏み切りました。手術は無事成功して、それからここまで本当にご先祖様、神仏、また私に携わって下さっている皆々様に感謝の気持ちで毎日過ごしています。

○ 会員Sさん

 体重が10キロ位減って痩せたので気管孔の穴が大きくなって、周りも深くなってアドヒーシブが使いにくくなり話辛いです。フリーハンズは少しならいいけど、ベースが剥がれやすく上手く使えないのが悩みの種です。あと何年生きるか分からないけど半年でも1年でも残された期間出来るだけ努力して、社会に役立ちたいと思っています。

○ 会員Yさん

 先月、受診大学病院の耳鼻咽喉科がメインになって、喉頭摘出者のリハビリの講演会があり、担当医が喉頭摘出手術のビデオを公開してくれました。今までこの大学病院ではあまりシャント発声法について説明されていませんでしたが、私がいつも喉頭摘出者会に参加してシャント法の話をしていましたところ、講演会でシャント法を具体的に皆さんに説明して頂きました。それまではどちらかと言うと、シャント法はのけ者扱いでしたので、今回の講演会で多くの方がシャント発声がこんなにいいものかと理解されたものと思います。

○ 会員Nさん

 悠声会の皆さんがカラオケで歌ったり、お喋りの練習をされているのがユーチューブに上がっていますが、私はよく見て勉強になっています。

 今回は、悠声会東京本部から、土田会長、鈴木理事と、(株)アトスメディカルジャパンのスタッフの方にも参加いただき、いろいろと有意義な意見交換で最新の情報を得る事が出来ました。またフリートーク前には、司会進行のNさんが事前に用意された発声練習資料に沿って、発声練習をリードされ緊張がほぐれた中、近況報告では、日頃気になっている問題点等の質疑応答や会員相互のフリートークで楽しく語り合う例会となりました。

参加者集合写真

会員Fさんのリコーダー演奏状況

※ 次回は、4月3日(日曜)、時間は同じで、場所はNPOボランティアセンター5階 会議室です。
  Fさんの司会で行います。

悠声会九州支部 
支部長 口石清人