悠声会九州支部

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悠声会九州支部第62回定例会報告

1 開催日時

平成29年8月6日(日)13時00分〜15時00分

2 開催場所

福岡県吉塚合同庁舎5階 ボランティアセンター会議室
(福岡県NPO・ボランティアセンター)

3 出席者

会員 10名   家族1名   見学者 7名   言語聴覚士 1名
(株)アトスメディカルジャパン 1名               合計20名

4 進行係

今月は、Kさん司会進行のもとに進めました。

5 開催内容

○ 報告(支部長)

・北九州市への人工鼻日常生活用具給付陳情
 先月7月3日、北九州市保健福祉局へ、鈴木会長とF会員及びご家族の4名で訪問し、給付要望書を提出の上、早期認定に向けてのお願いをしてきました。保健福祉局では、担当の障害福祉課長以下3名で真摯に対応頂き、前向きに検討致しますとの返事を頂いております。

○ 佐藤先生

 毎日35℃を越して暑くなって来ていますので、熱中症には気を付けて、特に飲み込みしづらい方もおられましたので、努めて水分を取るようにして下さい。また、エアコンもつけて就寝すると乾燥しやすいので、なるべく乾燥対策も注意して頂ければと思います。

○ (株)アトスメディカルジャパンS氏

 ユーチューブの動画サイトで、いろんな喉頭摘出された方のインタビュー等を流していますが、悠声会九州支部のT様にインタビューをさせていただいて、女性の喉摘者として工夫されている事とか、体験をインタビューとしてまとめさせて頂きました。

〇 会員Oさん

 プロヴォックスの交換を3ヶ月ごとにしていましたが、前回交換から4ヶ月に1回の交換に延びて、1年に3回の交換出費で済むようになりました。相変わらずバイクに乗ってあっちこっち廻っていますが、喉頭摘出してもめげないで、残りの人生を頑張って行こうと思っています。

○ 会員Fさん

 昨日から台風の影響で風が強く、今日はやめようかなと思いましたが、朝起きてみたら、日南海岸の方にそれていましたので出てきました。プロヴォックスの交換はエクストラシールにして1年になりますが、99パーセント漏れません。

〇 会員Nさん

 車で1時間半掛けてきています。6年前に全摘手術して、同時にプロヴォックスを入れました。手術後3日目に声が出てすごく自然に話が出来る様になりました。シャント発声法が一番自然に近く、普通の生活に困らなくて意志疎通も出来ています。

○ 会員Tさん

 先月肉芽が出来ているため、従来の8ミリのプロテーゼを10ミリに入れ換えてもらったら、声が出し辛くなって話しするのがきつくなってきました。

○ 会員Iさん

 今日は来るときに、久留米の美術館に寄ってきました。ゆっくり時間を過ごすこが出来ました。

○ 会員Oさん

 常時30代の気持ちでいるのですが、今日つくづく年を取ったなと思うことがありました。朝、自転車に乗ってカーブする時に、上手く曲がれずそのまま倒れましたが、幸い事なきを得ました。今度75歳になりますが、年相応の活動をしないといけないなとつくづく思いました。

○ 会員Fさん

 アドヒーシブが剥がれかけて、声が良く出ないです。
先月、悠声会に入会させて頂きました。よろしくお願いします。

○ 見学者の質問

I様(福岡市在住男性とご家族2名)、S様(福岡市在住男性とご家族1名)、K様(福岡県粕屋郡在住女性とご家族1名)の3組(7名)からの質問

・I様からは、将来的にはプロヴォックスを入れたいとのことで、主にプロヴォックス手術の入院期間、手術やプロヴォックス交換に掛かる費用と、食べ物や飲み物が逆流してくるが、どの様にしたら落ち着くか。

・S様は、プロヴォックスを挿入しているが、痰が多いのかアドヒーシブが直ぐ剥がれるのと、皮膚が赤くなって荒れるので治す方法について。

・K様は、3年前に舌の再建をされ、電気喉頭発声をしているが上手く話せなくて、一応プロヴォックスを検討しているが、装着後も上手く発声が可能か不安で、装着後の発声の度合いがどれくらいまで可能かもう少し話を聞いて判断していきたいです。

との質問がありました。

○ 回答:会員等皆さんからの回答

・手術費用等については、更生医療や高額医療申請制度等いろんな制度があるので、それぞれの市町村に聞いて利用できれば、負担が軽くて済みます。プロヴォックス手術は、平均1週間くらいの入院です。

・逆流はどうしても起こるので、食べた後は横にならないとか寝る前には物を食べないとか、酷い時には逆流を防ぐ薬があるので、先生に処方してもらうといいです。

・プロヴォックス交換は、平均3〜4ヶ月に1回の交換で、費用は個人により3割、2割、1割負担等あり、一例として保健の3割負担で17,000円位です。

・肌荒れは、皆さん共通の悩みがあるが慣れるしかなく、病院で肌荒れを治す薬を処方してもらうとよいです。

・母音の音を出すのは比較的容易に出来てくると思われますが、問題になってくるのは舌を使う子音がどこまで作れるかというところで、あとは唇を使ってどこまで出来るか次第だと思います。

 今回もいつものように定例会と併行して、言語聴覚士の先生方から準備体操と発声練習や臭覚回復訓練と臭い当てテスト等を受け、その後会員等皆さんのフリートークでは、近況を楽しく語り合い、また見学者からの質問に対しては、皆さんの体験等積極的なアドバイスがなされ充実した例会となりました。

※ 次回は、来月9月3日(日曜)、時間は、13:00〜15:00
  場所はNPOボランティアセンター5階会議室です。
  Yさんの司会で行います。

悠声会九州支部 
支部長 口石清人