悠声会九州支部

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悠声会九州支部第66回定例会報告

1 開催日時

平成29年12月3日(日)14時00分〜16時00分

2 開催場所

福岡県吉塚合同庁舎5階 ボランティアセンターフロアー
(福岡県NPO・ボランティアセンター)

3 出席者

東京役員2名   会員 10名   家族2名   見学者(医師) 1名   言語聴覚士 2名
(株)アトスメディカルジャパン 1名               合計18名

4 進行係

今月は、Nさん司会進行のもとに進めました。

5 開催内容

○ 鈴木会長

 今年、九州支部の例会出席は2度目です。悠声会は今現在、会員が全国で240名ほどおります。九州支部でも先日2名入会頂きましたが、なかなか会員数が増えないです。この会の主旨と言いますか、我々悠声会は、医療機関でもなければ、いわゆるボランティア団体でもなく、自分の経験を話し合う事によってお互いにプラスになることを探して行くことで、新しく手術をされた方等に、少しでもお役にたっていただける事です。女性会員は22名で会全体の1割ですが、10月に東京で女性会員の座談会を開催し、10名の参加がありました。九州支部は、毎月例会を開いて活動して頂けているということで、大変有難く思っています。

○ 片岡理事

 九州支部に初めて参加させて頂きました。プロヴォックスが日本では、まだまだ普及してないと思います。今日は、先生方もお見えですので、全国的にプロヴォックスが広がれば安心して手術を受けられるし、声も出せる様になるのではないかと思って、微力ながら普及活動に頑張って行きますので、よろしくお願いします。

○ K医師

 今日、このような会に参加させていただいて恐縮しています。外来で患者さんのプロヴォックス交換に係わって診させていただいていて、普段のプロヴォックスを利用しての感触といったものをお聞きして、またこれから喉頭や咽頭等の専門的な勉強をやって行きたいと思っていまして、非常に興味があって今回来させて頂きました。よろしくお願いします。

○ 佐藤先生

 皆さん元気そうで良かったなと思います。ここの会にドクターが来られるのはすごく珍しい事ですので、皆さん遊離空腸の方、単純喉頭摘出の方それぞれおられて、疑問に思われることも一杯あると思いますので、先生に質問コーナーとかを作ってもらってもいいかなと思っています。

○ 石川先生

 悠声会会員の方で、単純喉頭摘出の方は少ないという話しをしましたが、たぶん一番の問題は声だと思います。声が確保されたとなるともう大丈夫、と思う方は会いに来ようという気持ちが薄れるのではないかと思います。本当は嗅覚とかいろんな問題がありますので、一緒に解決しましょうと声掛けできるといいなと思います。医療スタッフの認識を広げて行って、患者さんとのやりとりも盛んになってくるといいなと思います。

○ 報告(支部長)

・大分県日田市への人工鼻日常生活用具給付陳情
11月21日、日田市役所福祉保健部社会福祉課へ、泰松副支部長とK会員ご夫婦(日田市在住)の4名で訪問し、給付要望書を提出の上、早期認定に向けてのお願いをして来ました。社会福祉課では、社会福祉課課長以下4名で真摯に対応頂き、前向きに検討致しますとの返事を頂いております。

○ アトスメディカルジャパンSさん

 新しい製品に関するご案内です。新製品は、従来のプロヴォックスベガ交換に関して、スマートインサーダーという交換器具で交換されている状況です。先生方の交換手技が簡便に出来る様に改良を加えていて、来年の春から病院で使用されていくことになります。交換キッドが替わるのに合わせて、プロヴォックス弁のセンター部分を丸く軽微変更しています。カンジダ菌の付着と繁殖を抑えるための改良です。

〇 会員Iさん

 11月にアトスさんと長崎の障害者団体の会長さんが諫早市に、日常生活用具給付陳情に行かれていて、先日検討しますとの回答があったとのことでしたが、後日私が市役所に行ったところ、31年までには何とかしたいとの話でした。

○ 会員Yさん

 今日は国際マラソンの為、渋滞に巻き込まれてバスが動かなくて遅くなりました。よく考えたら、昨年も同じようにマラソンで巻き込まれて同じ様であったことを思い出しました。

〇 会員Yさん

 今年は順調な1年でした。この調子で来年も頑張りたいと思います。

○ 会員Fさん

 調子がいい時と悪い時があります。やっぱりなかなか上手くいかないのが現状です。今日は先生にアドヒーシブを貼りかえて頂きました。

○ 会員Nさん

 今日は、久しぶりに参加します。この1年は、前半が腎臓障害でワイヤーを入れたりカメラを入れたり何かと大変でした。また障害者団体の活動でいろいろやっていて、今度県立病院でのがん撲滅運動のオブザーバーとして参加する予定です。

○ 会員Nさん

 フリーハンズで上手く話すポイントを教えて頂きたいと思います。

○ 片岡理事

 フリーハンズフレキシボイスは3種類ありますが、その人の体力というか、呼吸の圧によって変わってくるので、私はライト(弱)が一番声を出しやすいです。 下咽頭癌の人は、リラックスして喋る事が大事で、緊張すると蠕動運動が起きて声が出難くなります。健常者と出来るだけ努力して喋る様にしたらいいと思います。

○ 鈴木会長

 木村副会長は、アドヒーシブを貼るのに30分かけて丁寧に貼ると長持ちするとのことで、貼り方として、気管孔周りの粘着物をきれいにふき取り、石鹸液で洗って乾かし、それからスキンバリアを塗って乾かしてシリコングルーを塗って、それも乾かして場合によってはもう一度塗ってよく乾かしてそれからアドヒーシブを貼る。ここに手間をかけ丁寧にやることが大事とのことです。

 今回もいつものように定例会と併行して、言語聴覚士の先生から準備体操と発声練習や臭覚回復の臭い当てテスト、カウンセリング等を受け、その後会員等皆さんのフリートークでは、近況を楽しく語り合い、またご参加いただいた医師には、会員からの質問に対する回答やアドバイスを受ける等、大変有意義な例会となりました。

例会終了後には、会場近くのお店で懇親会を開催し、和やかな雰囲気の中に親睦を深め楽しいひと時を過ごしました。

※ 次回は、平成30年1月14日(日曜)、時間は、13:00〜15:00
  場所はNPOボランティアセンター5階会議室です。
  Yさんの司会で行います。

悠声会九州支部 
支部長 口石清人