悠声会九州支部

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悠声会九州支部第83回定例会報告

1 開催日時

令和元年5月12日(日)13時00分〜15時00分

2 開催場所

福岡県吉塚合同庁舎5階 ボランティアセンター フロア
(福岡県NPO・ボランティアセンター)

3 出席者

会員 11名   家族 2名   見学者 1名
言語聴覚士1名   (株)アトスメディカルジャパン 4名            合計19名

4 進行係

今月は、Nさん司会進行のもとに進めました。

5 開催内容

○ 司会Nさん

 只今から、令和になって初めての定例会を開催させて頂きます。今日はお客様がお見えでございますが、後程支部長からご紹介をさせて頂きます。最初に支部長から、伝達事項その他、ご挨拶をお願いします。

○ 支部長

 皆さんご出席頂き、有難うございます。新元号「令和」となって、第1回目の定例会です。また本日は、東京から(株)アトスメディカルジャパンの板垣社長さん以下、新しく入社された方含め4名出席頂いております。後程ご挨拶をお願いしたいと思います。それから見学で福岡県福津市から1名参加されています。皆さんからのアドバイスよろしくお願いします。先月から以降の支部活動については特に報告するものはありません。

○ (株)アトスメディカルジャパン 板垣社長

 皆さんこんにちは。今日、見学でお越しの方もいらっしゃいますけども、私共、悠声会の方にも毎回お邪魔させて頂きまして、喉頭摘出された皆様のいろいろな側面からお手伝いが出来ればという事で、お伺いをしております。こちらに来る前に、駅前で配られていたパンフレットを貰って中身を見たら、消費税を増税したら社会保障が充実するのかと言うようなテーマがありました。例えばヨーロッパを見て行きますと、スエーデン等福祉国家と呼ばれている国では、医療費の負担が患者様にはかからないと言う事で、プロヴォックスを例にとりますと、何かトラブルがあったり定期的に交換したりすることに関しても、患者様に安心して交換することが出来ると言う事なので、やはり今後何かできることがないのかなと考えてみましたが、先月の定例会でも人工鼻日常生活用具の給付が300ヶ所超えましたとのことで、こちらも非常に素晴らしいニュースだなと思います。今後は私共も、そういった環境の改善に取り組む為にも力になれればと改めて思った次第です。

○ (株)アトスメディカルジャパン Oさん

 4月から入社しました、ソーシャルワーカーです。保有している資格が、社会福祉士と精神保健福祉士です。介護保険ですとか、障害者制度の相談員を主にしておりましたので、それを生かして、皆様の生活の困りごとのご相談に乗れたらと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。

○ (株)アトスメディカルジャパン Sさん

 販売開始のご案内をさせて頂いておりましたプロテクターですが、実物が届きましたので、お手に取って御覧頂ければと思います。それから、患者様の入院中に、お手伝いで病院にお伺いする機会が増えておりまして、お近くにこの悠声会九州支部があると言う事が、喉頭摘出される方喉頭摘出後の患者様にとって大変大きな心の支えになっていることで、私共の方でご案内させて頂いております。

○ 司会Nさん

 それでは皆さん方には後程フリ−トークして頂きますが、その前に声がスムーズに出る様に佐藤先生に鍛えて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

○ 佐藤先生

 ゴールデンウィークで実家に帰ってきましたが、今年こちらは暖冬だなという感じでしたが、私の地元は寒かったです。
 いつもの様に準備運動をして、次は臭いの練習をしていきます。皆さん、臭いの口の動きを忘れてない方は、唇を閉じたまま鼻を介して、口の中に息が入ってくるような動きをして行きます。臭いの練習は、家で食事の時とか臭いを嗅いでみる練習も大事です。臭いを感じる細胞は疲れやすいので、今皆さんが臭いを感じないのは、麻痺とかというわけではなくて使ってないと感じにくくなりますので、なるべく使ってない状態を少なくして行きましょう。臭いの練習で分からなかった方は、例えばこのごま油であればごま油だと思いながら臭いを嗅いで、それで頭と臭いの細胞をしっかりつなげてあげるというのが大事になってきます。

○ 見学者T様(同伴家族の代弁)

 一番気になっていることは、嚥下が非常に難しいということで、また非常に粘っこい唾液が溜まって、呑み込みが上手くできないということで食事も非常に時間がかかり、水分も補給しにくい時もあり、何かこの嚥下が上手くできる方法を皆さんの経験から教えていただければと思います。 

〇 会員Yさん

 凄腕ドクターというのを、BS放送のテレビで見ました。今まで、自分の手術の状況を見ることがなかったのですが、今のドクターというのは凄いなとつくづく思いました。それと同時に、手術してもらって生き残っている我々も結構凄いなと思いました。

○ 会員Oさん

 バイクであちこち行って家に帰って、晩御飯で一番辛いマーボー豆腐を作って食べたところ、胃が急に痙攣して、もう胃液が逆流性胃炎みたいになってしまって、病院は休みだし薬を買って飲んで、ゴールデンウイークはどこにも行かず日曜は一日寝ていました。64歳になってしまって、あと何年生きられるか分りませんが、あと20年くらい生きていたら自動運転の車に乗れるのじゃないかと期待して、それまで長生きしたいなと思います。

○ 会員Kさん

 今フリーハンズ使ってゆっくり喋れば、ある程度長く喋れます。フリーハンズで家で喋る機会がなくても、出来るだけ朝起きて、このフリーハンズをつけるようにしています。日常の生活の中で慣れてきて、そうなれば外出時も呼吸が楽になり会話がしやすい分、日常の生活が出来ます。

○ 会員Tさん

 平成22年に全摘出で口頭、食道、甲状腺も全部摘出しました。重度のステージ4だったのですが、声をとられたくないばっかりに、何か方法はないかと抗がん剤治療、放射線で何とかこれを保ちましたが2年後に再発してしまいました。放射線を当てているため手術後の縫合が不可能かもしれない、成功率20パーセントいかないとのことでしたが、声をなくしても何とか命をと子供のために、手術にかけました。おかげ様で手術を無事終えて戻ることができまして、それからまる9年お蔭様で再発も見ることもなく来ております。

○ 見学者T様(福津市在住)

 今日、皆さんのお話が聞けて、希望が持てます。これからもよろしくお願いします。

○ 会員Yさん

 脳疾患で嚥下障害があり、喉頭気管分離手術を受けております。オリンピック、大阪万博までは長生きして健康には気を付けます。

○ 会員Nさん

 連休前にプロヴォックスの交換をして異常がないとのことで、安心しています。今年はラクビーのワールドカップがあるので、体調が良ければ熊本や東京にも見に行きます。今は体調がよくて、この連休は孫たちの初節句を皆で祝って、楽しい連休でした。

○ 会員Fさん

 先月プロヴォックスの交換をしたら、先生から1年間取り換えてなかったよと言われました。先生がいいといわれていましたので、そのままにしていました。異常はなかったです。昨年この会に入って、1回も休んでないです。毎回出席することで、皆さんの顔も見られるし、声の調子も聞いていろいろこういう風に喋ってあるのだなとか、勉強になります。

○ 会員Yさん

 先月プロヴォックスの交換で病院に行きましたが、その時声が出難いのは肉芽のせいじゃないかという話でした。肉芽がプロヴォックスの食道側に出来ているそうです。原因はプロヴォックスの長さみたいです。次回プロヴォックス交換の時はちょっと肉芽を取りましょうかという話をしていますが、肉芽と発声がどうなのかよく分かりません。

○ 司会Nさん

 今日はいろいろご意見が出て、大変賑やかに検討して頂きまして、有難うございました。これにて閉会させて頂きますが、来月の司会はYさんよろしくお願いします。

 今回は、東京から(株)アトスメディカルジャパンの板垣社長他、新入社員の方にも出席頂き、多くの意見交換が出来ました。また定例会と併行して、言語聴覚士の先生から体操と臭いの訓練テストやカウンセリングなど受け、会員相互のフリートークでは近況と見学者の質問に対する回答やアドバイスがなされ、更には見学の方も本日入会されるなど充実した例会となりました。

※ 次回は、令和元年6月2日(日曜)、時間は、13:00〜15:00
  場所はNPOボランティアセンター5階会議室です。
  Yさんの司会で行います。

悠声会九州支部 
支部長 口石清人