悠声会九州支部

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悠声会九州支部第84回定例会報告

1 開催日時

令和元年6月2日(日)13時00分〜15時00分

2 開催場所

福岡県吉塚合同庁舎5階 ボランティアセンター フロア
(福岡県NPO・ボランティアセンター)

3 出席者

会員 13名   家族 1名   見学者 1名
言語聴覚士2名   (株)アトスメディカルジャパン 2名            合計19名

4 進行係

今月は、Yさん司会進行のもとに進めました。

5 開催内容

○ 司会Yさん

 第84回定例会を始めたいと思います。本日は、見学の方が1名みえております。
では、支部長からお願いします。

○ 支部長

 本日は、多数ご出席、有難うございます。
まず、平成30年度九州支部活動報告として、収支報告書を配布しておりますので、確認方宜しくお願いします。
次に、先月例会時に新規入会された、Tさん在住の福津市に、先月末に日常生活用具給付の要望書を提出して陳情に行ってきております。
 また、アトスさんからの紹介で見学者が来られていますので、皆さんからのアドバイスをよろしくお願いします。最後になりますが、今年も、9月頃にレクリエーションを計画したいと思いますので、ご参加よろしくお願いします。

○ 石川先生

 国際医療福祉大学の石川です。5月に、福岡県の癌のリハビリテーションの講師として行ってきまして、そこで悠声会の話もして、宣伝をしておきました。今、喉頭摘出者患者さんの一番の問題なのは発声ですが、それ以外にも臭いが嗅げないとか、いろいろな問題があり、臭いが嗅げないと言う事に対して私も研究をしております。発声のリハビリは、全国的には大体100パーセント普及してきておりますが、嗅覚のリハビリに関しては5パーセントです。これは、もっと「嗅覚リハビリで回復しました」と広く世間に訴えて、病院でやってくれるところ増やさないといけないというところで研究をしておりますので、ご協力いただければと思います。

○ (株)アトスメディカルジャパン Sさん

 5月下旬にプライマリケア学会という、一番初めに患者さんに携わる、先生等医療従事者の方々に対して、会員Yさんの体験といいますか、誤嚥防止手術に対して、声を取り戻すプロヴォックスの留置を併用し、誤嚥性肺炎を防ぎながら声を取り戻すことが出来ることを、U先生がプライマリ学会でお話されまして、その時にYさんにご協力いただいております。

○ 司会Yさん

 それでは、佐藤先生に発声の為の体操をお願いします。

○ 佐藤先生

 福岡山王病院の佐藤です。よろしくお願いします。近況としては、日々変わらぬ生活をしております。
ちょっと暑くなってきたり、急に温度差がでてくる時期にはなっております。また、今時でもインフルエンザが出ているみたいで、こんな時期まで出ると言うのはなかなかないのですが、ちょっと気を付けて頂いていた方がいいかなと思います。それでは、準備運動からやって行き、その後、嗅覚の練習やテストをしていきます。

○ 見学者K様(福岡市在住男性)

 下咽頭癌で、喉頭及び甲状腺を摘出しました。今、転移や再発もなく来ていますので大丈夫とは思いますが、非常に話し辛い状況が続いていますので、何かいいアイデアが聞けたらと参加しました。

〇 司会Yさん

 今日、カウンセリングを受ける方は申し出て下さい。

○ 会員Sさん

 5月に10日程入院しました。体重がなかなか上がりません。シャント発声もこれくらいの声しか出ませんが、これからもよろしくお願いします。

○ 会員Oさん

 先週病院に行って、気管孔側の肉芽をきれいに取ってもらったのですが、まだ声が出なくて診ててもらったら、食道側にも肉芽が出来ていました。それが食道側の空気の出道を塞いでいたのじゃないか、という事で肉芽を全部取ってもらったら、声が出る様になっています。何か声が出なくなったら、病院とFAXのやり取りができる体制を整えていた方がいいのかなと思います。一人だとどうしようもないので、プロヴォックスも大事ですが、電気喉頭も使えるように二刀流で伝達する、誰とでも連絡が取れる手段が大事だなと思いました。

○ 会員Fさん

 昨年の暮れに、食道癌の手術の関係で食道側に肉芽が出来て、だんだん大きくなって肉芽を取るか、プロヴォックスを取るかとなって、医師に相談したところ、肉芽を取ることはできないと言われてプロヴォックスを閉じました。この声(電気喉頭発声)でもここに参加したいと思っておりますので、よろしくお願いします。

○ 会員Nさん

 市役所で、改めて一番新しい、障がい者の為の保健医療冊子を貰いました。いろいろと福祉サービスがありますので、皆さんも申請忘れがないようにされたらと思います。特に見学者の方も確認されて、悠声会のホームページや定例会の案内にも社会的扶助を伝えるとありますから、情報として、皆さんそれぞれ共有していた方がいいのではないかと思います。

○ 会員Kさん

 プロヴォックスを留置して8年です。話しをする時に、感情を込めた話がしたいなと思っております。笑い声が出ませんので、なかなか感情を込めた役者みたいに話すことは難しいですけど、たまには感情を入れて、高い声で話したり低い声で話したり、それが結果的に聞く人が分かりやすいのではないかと、同じリズムで話すより、感情を入れる練習が出来れば、だいぶん違うのかなと思います。

○ 会員Yさん

 左半分の麻痺が少しあり、飲み込みが少し悪いです。他は大分よくなました。この前、京都観光に行きましたが、しっかり歩けないと駄目ですね。もう少し体力をつけようと思います。

○ 会員Iさん

 今年5月から、長崎街道を歩き出しました。少しずつ歩いて、長崎県を終わって嬉野まできました。来年になったら、最終的に小倉まで歩いて行こうと思っています。

○ 会員Nさん

 先日友達が手術して声を失いましたが、プロヴォックスを入れたいと言っておりますので、その時は皆さんのお世話になるかと思いますが、よろしくお願いします。

○ 会員Fさん

 前よりも声が出る様になって、非常に毎日楽しく過ごしています。今貼っているアドヒーシブが一番合います。この声の調子を維持していきたいと思っております。

○ 司会Yさん

 来月の司会はIさんよろしくお願いします。

 今回もいつものように、定例会と併行して、言語聴覚士の先生から準備体操と発声や嗅覚練習等を受け、その後会員相互のフリートークでは、近況を楽しく語り合い、また見学者にあっては、先生やアトススタッフのカウンセリングを受けられ、皆さんからのアドバイスもあり、大変喜ばれて、充実した例会となりました。

※ 次回は、令和元年7月14日(日曜)、時間は、13:00〜15:00
  場所はNPOボランティアセンター5階会議室です。
  Iさんの司会で行います。

悠声会九州支部 
支部長 口石清人