第172回 悠声会報告書
(令和4年度 第12回)
開催日時 令和5年3月12日(日)13:00~14:45
開催場所 東京都障碍者福祉会館 2階 教室
リハビリ 2階教室で実施
出 席 者 会員 17名(家族2名) 見学者 5名(家族3名)
がん研有明病院言語聴覚士 工藤さん アトスメディカル社員3名
【那須理事】
3月の定例会を始めます。
冬も終わって、温かい日が続いて皆様どうお過ごしでしょうか。桜の開花も聞こえると思います。
それでは鈴木会長ご挨拶お願いいたします。
【鈴木会長】
こんにちは、すっかり気候が良くなりました、まだこの気候がどれだけ続くかわかりませんが、寒かった冬は通り過ぎたと思います。
この数年間コロナの関係で悠声会の活動が出来なかったですが、かなり収まって来ましたので、我々も少し動いて皆様のお役にたつようにと思っていますので、よろしくお願いいたします。
今年度は今月で終わって、4月から新しい年度に入るので、新たな気持ちで行きたいと思います。
今日は見学の方がたくさんいらしております。Wさんは八王子から来られました。Kさん、Nさん、Yさん、Iさん、Oさん、がん研有明病院から言語聴覚士の工藤さんが来られています。一言づつ、ご挨拶お願いいたします。
【見学者Nさん】
昨年12月にプロヴォックスを入れました。まだよく話せませんが、どうやったら話せるのか見学に来ました。
よろしくお願いいたします。
【見学者Yさん】
こんにちは、Yです。1月に手術をして、同時にプロヴォックスを入れました。
今苦労をしていることは、赤くなってしまうので、柔らかいシールを張っています。
食道発声にも挑戦しようと思います。よろしくお願いいたします。
【見学者Wさん】
Wと申します。宜しくお願い致します。八王子から来ました。
なかなか発声ができません、どうぞよろしくお願いいたします。
【見学者Iさん】
Iです。厚木から来ました。
手術を受けてから15カ月、プロヴォックスを入れてから5カ月です。少ししゃべれるようになりました。フリーハンズの話しをしましたら、アトスから悠声会を紹介されました。
よろしくお願いいたします。
【見学者Oさん】
もっとしゃべれるように頑張ります。
【がん研有明病院 工藤さん】
今日は、福島先生から紹介されて来ました。
今勉強中で、会を通じて学んでいきたいと思います。よろしくお願いいたします。
【鈴木会長】
困っていることなどがありましたら、どうぞご質問してください。
【那須理事】
小泉副会長お願いいたします。
【小泉副会長】
こんにちは、小泉です。
先月、阿寒湖へワカサギの穴釣りへ行ってきました。氷点下20度近い酷寒で、喉にどの様な影響があるか試してきました。
案の定、喉から微量ですが出血がありましたが、寒さからというよりホテルの居室の乾燥の影響だと思います。我々には、保湿が重要だと思いました。
私は以前、那須高原で暮らしていた経験があり、日中も氷点下になる場合も多々ありました。やはり、寒さと乾燥で出血しましたが、暖かくなれば自然と出血は止まりますので、余り心配する程ではないと思います。
阿寒湖のワカサギの天ぷらはおいしかったです。
【那須理事】
それでは皆さんご挨拶お願いいたします。
【Sさん】
西船橋から来ました、Sです。
手術当初と今とではあまり変わりはないと思いますが、1月にプロヴォックスを替え、ちょっと感じが違いましたが今は慣れました。
コーヒーを飲んでも漏れなくなりましたが、発声が良くならないか先生に尋ねましたら、訓練すれば良くなると言われました。よろしくお願いいたします。
【Fさん】
東村山から来ました。9年前に下咽頭がんで、がん研有明病院でプロヴォックスを入れて、8年ちょっとでこんな状況です。これくらいしゃべれるので助かっています。
5年前に再々就職が出来ました。この程度で生活が出来るのと、毎日職場でしゃべっています。再々就職してから、上手になったと言われています。会社に入って最初は挨拶程度しか話せませんでしたが、健常者と同じくらいにしゃべれるようになりました。
【Mさん】
こんにちは、和光市からきました。悠声会に入って10年になります。
先輩からどうやったら声が出るかご指導をいただき、Kさんからご指導をいただきました。皆色々な苦労をされて話せる様になっています。
先月の定例会の後、歯医者へ行って治療でグラインダーで削られました、その際麻酔を打たれ、2時間で切れるはずでしたが麻酔が切れず、身体がガタガタ震えて止まらず呼吸困難になって救急車で運ばれました。体温を計ったら40度になっていました。がんではないので、病院を探し、運ばれた病院で点滴を2時間程打たれましたが、またぶり返したので埼玉県立病院へ運ばれました。腎結石、尿道結石が原因で全身麻酔で手術をし、5月に再入院して取る予定です。
【Sさん】
世田谷から来ました。半年前にプロヴォックスを入れましたが、大きな声が出ないので困っています。
前よりも声が出しやすくなりましたが、安定しなくて出しにくい時もあります。
仕事は少ししていますが、何とか仕事は出来ています。
【Tさん】
今年は痰がものすごくひどいです。最近、夜中にせき込んで寝不足の毎日です。
友達と話し込む事がありますが、私の声を聞くときに覗いて見られてあまりいい気はしません。この声で充分だと言われますが、もっと強くなりたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
【Yさん】
1年9カ月前に手術をして、去年の4月にプロヴォックスを入れました。交換を4回しました。声が出にくくなった気がしましたが、友達と電話で話しましたら、前と変わらないと言われました。
外でこの声でしゃべると抵抗があります。外でも会話が出来る様にしたいです。
【Iさん】
一昨年10月に手術をしまして、プロヴォックスは昨年6月に入れました、今はフリーハンズで話しています。
ラリボタンにしたくて先生に頼みましたが、ラリボタンが入りませんでした。腹筋を鍛えて姿勢を良くしてコツをつかめる様に練習して行きます。
【Uさん】
下咽頭がんの手術をしてプロヴォックスを入れて8年になります。しゃべるのはこの程度です。しゃべっている途中で、声が出なくなります。
先月の定例会で緊急手術をしたと話しましたが、何人かの人から大丈夫かと聞かれましたので説明いたします。
ステージ2と、ステージ0で、きわめて初期でした。下咽頭がんからの転移ではなく原発性でした。検査をして、早期発見だと大丈夫だと認識しました。
【Iさん】
こんにちは、藤沢から来ています。
今Uさんから肺がんの手術の話しが出ましたが、実は私は舌がんの手術をしました。口内炎が治らなくて、薬をつけても治らないので、おかしいので調べてもらいました。1月の定期健診でがんだとわかりました。
手術をしたら口の中がベロで一杯になって、8日目の夜にベロが動くようになりました。7日と8日でティッシュを1箱使いました。唾液が出なかったのが出る様になりましたが、退院してから痛くて苦労しました。
今も、長くしゃべると舌がもつれます。今は仕事に復帰しています。
【Wさん】
Wです。手術を受けて、始めてこちらに来させていただきました。
12月23日にプロヴォックスを入れました。その時はすぐに声が出ました。
最近声が出なくなり、サイズが合わなくて弁が開かなかったようです。明後日サイズを変えて交換します。その後はもう少し話せる様になると思います。
【Kさん】
プロヴォックスを入れて1年になります。8日にサイズを10ミリから8ミリへ交換しました。
まだフリーハンズではしゃべれないので、押さえて話しています。
会社の決算や台湾へ展示会に行ったりで歩きすぎて膝が痛く、今日は車で来ました。
よろしくお願いいたします。
【Wさん】
こんにちは、今年82歳になります。会長、Mさんと同級生です。
私は64歳の時にがんが分かって、がん研有明病院で全摘手術を受け、しばらくは食道発声を教えてもらいましたが、悠声会でシャントを知り、先輩の大きな声を聞きいてシャントにしました。良かったと思います。皆様とのコミュニケーションを取れるのが良かったと思います。
昨年の秋に貧血が出て見てもらい、胃カメラを飲んで胃がんが見つかり手術をしました。
今は1日7千から8千歩の散歩と、おいしい酒を飲んで、テニスをしたり1日1日大事に過ごそうと思っています。
【Kさん】
皆様お疲れ様です。調布から来ています。
皆様この教室へたどり着くまで色々ご事情があったことかと思いますが、私は全摘手術の4年前にカラオケ教室へ通っていて、どうも声がしっくりしないので駅前の耳鼻科へ行きました。タバコを辞めて15年経ったら絶対がんにはならないと言われましたが、私はタバコをやめて22年で全摘になりました。
がん研で念のために放射線治療の意見を聞きましたが、やっても同じですぐに取るようになると言われました。放射線でがんが無くなる確率は20%だと言われ、どうしてもという事なら手術拒否にみなすと言われ全摘手術をしました。次の3月にシャント手術をしました。まだ良い声は出ていません。
【Kさん】
近況報告はありません、毎日仕事をしています。
良いことがあれば酒を飲み、悪いことがあれば酒を飲みます。
今年から、10日後にフリーハンズ教室をやっています。少人数でやっていますから、かなり突っ込んで話せます。
WBCを見ていて、マスクを外して大声で応援するというのがこれほど大きいことかと思いました。声援は大切です。声は大きいほうが良いです。
【鈴木会長】
見学の方、聞きたいこと困っていること何かありますか。
【見学者Iさん】
まだ入れたばかりですが、突然声が出なくなります。普段から痰が多くて大変です。
【鈴木会長】
声が出なくなるのが痰のせいかどうかはわかりませんが、痰は最初はかなり多く出ますが少しづつ減ってきます。慣れることと、どういう風にすると出なくなるか自分なりに工夫すること。なるべく声を出すことが大切です。
最初は大きな声は出ませんが、だんだんと大きな声が出るようになります。頑張ってしゃべることです。
【那須理事】
アトスでリハビリをやっているので、見てもらった方が良いと思います。
【鈴木会長】
フリーハンズ教室の時にアトスの言語聴覚士が来るので見てもらえると思います。
【見学者Wさん】
私は八王子喉摘会で5年練習してきました。シャントの手術をしたいのですが、先生を紹介してください。
【鈴木会長】
多摩医療センターでのシャント手術の事は良く知りませんが、先生と相談されてください。心配なのはご年齢のことですが、年齢だからだめだということではないので、先生と相談なさってください。
【見学者Oさん】
痰がつかえているのか、声が出ません。
【鈴木会長】
私にもよくわかりませんが、痰というより食道側に唾がたまっておかしくなることがあります。
【見学者Oさん】
指で押さえてやっている。アドヒーシブを貼ってやるほうが良いのでは。
【鈴木会長】
指で押さえるほうが、大きな声は出ます。指の次にカセットで押さえる、その次がフリーハンズです。私はフリーハンズでしゃべっているので、今は余り大きな声は出ません。フリーハンズで大きな声を出したいときは押さえると大きな声が出ます。
【見学者Iさん】
プロヴォックスの交換時期ですが、10月に遺留して1カ月後に漏れましたが、ブラッシングしたら漏れなくなりました。毎月通院していますが、その時に交換したほうが良いのですか。朝ブラッシングしていますが、1日何回でも良いのですか。
【鈴木会長】
大体先生は漏れなければ大丈夫だと言われます。ブラッシングすれば大丈夫だとすれば、それで良いのではないですか。
通常の場合はブラッシングでOK、フラッシュは有効です。
【見学者Yさん】
交換の際に麻酔注射をしますが、交換時に痛い思いをするのは悲しいです。先生に話したら注射ではない麻酔もあるのでと言われたので教えてください。
【鈴木会長】
基本的には麻酔はしません。交換の器具は進歩していて、早く交換できるようになっています。早い人は30秒ぐらいですが、わたしの場合は特別で30分はかかります。痛みはあまりありません
【Iさん】
交換するときはスプレーの麻酔なので、注射は聞いたことがありません。
上手くいけば15~20秒位で、痰に多少血が混じる程度で、痛みはありません。
【見学者Yさん】
アドヒーシブを剥がしたときに皮膚が赤くなって、アドヒーシブが貼れません。皆さんどうしていますか。私は寝るときにガーゼをつけて寝ています。ほこりが入ると思いますが、どの様にしていますか。
【那須理事】
寝るときにバンダナを巻いて寝ます。アドヒーシブを剥がすときは、ゆっくり剥がす事が必用です。
【鈴木会長】
夜寝るときもカセットをつけて寝ています。朝起きたらフリーハンズに変えています。
Kさんはどうですか。
【Kさん】
自分のアドヒーシブローテーションは、3日貼って4日で取り替えています。貼り替え時は剥がして寝ています。処方薬を塗って1晩寝れば、大丈夫になります。オトギリ草を使っています。声が出るのはアドヒーシブがしっかり貼られているからです。
朝トイレでしゃべって声の調子を見ます。ラリボタンよりアドヒーシブのほうが声が出ます。
【鈴木会長】
皆さんで工夫をしながらやってください。毎月第2日曜日は定例会で、翌週の水曜日はフリーハンズ教室です。
工藤さんは何かありますか。
【がん研有明病院 工藤さん】
色々勉強させていただきました、明日からの仕事に活かせたらと思っています。
【Kさん】
大阪のKさん、大学の先生ですが、先々週の日曜日NHKに出演されていました。上手にしゃべっておられました。
【那須理事】
それでは、これで定例会を終了します。 |