定例会報告

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第179回 悠声会報告書
(令和5年度 第7回)

開催日時 令和5年10月8日(日)13:00~14:30

開催場所 東京都障碍者福祉会館 2階 教室
       リハビリ 集会室Eで実施

出 席 者  会員 15名(家族2名)  見学者2名(家族2名) 
     福岡国際医療福祉大学 医療学部言語聴覚学科 石川幸伸先生    アトスメディカル社員2名

【福島理事】
 10月の定例会を始めます。
 鈴木会長のご挨拶は小泉副会長に代読して頂きますので、宜しくお願い致します。

【鈴木会長代読小泉副会長】
 皆さんこんにちは。
 いろいろ御心配いただき、ありがとうございます。ようやく今週入院して、プロヴォックスの挿入手術を受けることになりました。
 年齢が年齢なので心配な所はありますが、福島先生におまかせすることにします。
 皆さんから福島先生へ「会長のことを頼みます」と圧力をかけていただいたようで、先生も苦笑いしていました。
 今日は久しぶりに、石川先生がお見えです。現在は「福岡医療福祉大学」と所属が替わっておられますが、引き続き嗅覚について研究を続けていらっしゃいます。今日は新しい研究についてお話しいただきます。
 悠声会としては全面的にご協力したいと考えていますが、後ほどお話を頂きます。
 今日もよろしくお願いします。

【福岡医療福祉大学 石川先生】
 以前まで国際医療福祉大学にいましたが、福岡の学校が閉校しましたので、福岡医療福祉大学へ移りました。
 3月には3番目の子どもが生まれて、引っ越ししたりしました。研究のめどがついたので、今日来ました。
 発声の件で病院でもリハビリをするようになっていて、2020年に嗅覚で困っている人が94%で、何も対策が出来ていませんでした。
 どうにかしなくてはという事で研究をしていく中で、4割の回復にとどまっていました。なぜかと言いますと、口腔内が陰圧になって空気が口腔内にとどまるということです。
 大きなチューブで臭いを嗅ぐ方法がありましたが、携帯型で嗅覚知覚装置を作りました。手で隠せるように設計して作りました。
 ファンがついて風が出ていて、鼻に息が入って口から出てくので、臭いを感ぜられます、12月から研究協力をお願いいたします。
 人によっては臭いだから大丈夫だと考える人もいますが、認知症が臭いから始まるという事もありますので、感覚は大事だと思います。
 結果は研究倫理委員会をパスしないと使えないので、倫理委員会の承認が要りますので、12月からとなります。
 今日は通常の嗅覚訓練となりますので、声をかけてください。

【小泉副会長】
 副会長の小泉です。
 石川先生の嗅覚訓練は、私も以前受けました。最初は全然わかりませんでしたが、2回目には半分程はわかるようになりました。
 私は以前、サービス付き高齢者向け住宅に勤務していました。諸事情があり、また、緊急時の対応で火事の臭いがわからないので退職した経緯があります。その後先生のリハビリを受けて、近所の火事がわかるようになりました。
 私たちの日常生活で、臭い、香りを感じることが出来るということは、ただでさえ狭くなった生活の幅を広げるうえで大切なことだと思います。そろそろ金木犀がが香るころだと思いますが、香りで季節を感じたり、近所の料理の臭いに生活感を感じたりです。
 最近早くもインフルエンザが流行の兆しを見せていますが、先日予防接種を済ませました、今月20日にはコロナワクチン接種を予定しています。
 今日は見学の方がいらしていますので、ご挨拶をお願いいたします。

【見学者Yさん】
 手術をしたばかりですので、よろしくお願いいたします。

【見学者YOさん】
 福島先生からシャントは難しいと言われていますが、どうしてもしゃべりたいと思っています。

【木村副会長】
 副会長の木村です。
 何もありませんが、テレビでアジア大会、スポーツとかを観戦しています。

【Mさん】
 こんにちは、和光市から来ました。
 お世話になって10年になりますが、声の出が良くないのでプロヴォックスが詰まってしまってブラシでやっても取れないし、フラッシュでやっても上手くいきません。
 漏れて気管に入って息苦しくなります、何かがプロヴォックスの弁に挟まってしまうのが漏れてしまう原因だと先生に言われています。
 年齢と同時に足腰が弱ってきているので1万歩を目標に歩いています。

【Iさん】
 横浜から来ています。ELで話しています。
 2011年に白血病になり、抗がん剤を飲んで1年半入院しましたが、喉頭がんが見つかり喉頭摘出しました。
 若い先生から自分で治す意思がないといけないと言われ、75歳になって頑張ろうと思っています。
 よろしくお願いいたします。

【Tさん】
 4カ月前に肺がんがわかって手術をしました。まめな先生で、しょっちゅう検査をされたおかげで、初期のがんを見つけてくれて感謝しています。
 4カ月たって少し心が落ち着いて来ました。このところ色々なことがありすぎて、その後肺がんが見つかってショックでしたが、家族に支えられながら来ました。良い先生に出会って感謝しています。

【Yさん】
 Yです。
 先月父がコロナになって、緊急入院しました、私のような人は近寄らないでと言われ、こんな体になって情けない思いをしました。やっと涼しくなって出かけられるようになったので、父とも出かけようと思っていました。
 プロヴォックスを先月に交換しました。いつもきれいだから3カ月後に交換しようと言われ、先々週交換しましたが、取ってみたらすごくきれいで、どうしたのと先生から言われました。

【Kさん】
 ここ2週間仕事で忙しく、先月29日にビックサイトで関係のある民間の会社から来てくれと言われたので行ってきました。人工喉頭はドイツの会社が1件だけでした。
 先週は横浜税関の調査があって、1件だけ問題があっただけで随分きちんとしていると言われました。私の下の人たちに今度はお前たちがやるのだと言っておきました。

【Tさん】
 先月と先々月は用事があって来られませんでした。
 私の場合は2007年5月に下咽頭がんの手術をして、2009年10月10日にプロヴォックスを入れました。約14年経ちましたが、着けた時からサイズが同じで、ラリボタンを着けてフリーハンズで話しています。
 議事録を見ていると漏れの話しが出てきますが、当初は漏れで悩みました。ブラッシングで対応しましたが、ブラッシングでスポイトで洗浄するようになってから全く漏れなくなりました。
 ブラッシングは慣れが必要で、ちょっと漏れたら大変ですが、慣れれば楽です。

【Wさん】
 こんにちは、今日も新しい方が見えています。
 参考ながら私は現在82歳ですが、64歳の時に喉頭がんがわかって、放射線治療をやりましたが、効果が無くて全摘手術をしました。
 入院は3~4カ月で放射線治療の回復がうまく出来なくて、退院で銀鈴会で食道発声をやりましたが、食道発声ではうまくできないと思って、初代の土田会長に会いました。
 木村副会長の声を聞いて、日常生活が出来て歌が歌えるのを見て、主治医に相談をしてシャント手術をして良かったと思っていて、社会参加が出来たと思っています。
 残された命の限り元気に過ごせれば良いと思っています。

【Wさん】
 Wです。7年前に下咽頭がんを患って手術をしまして、いまだにELで話していてうまくいきません。妻からは努力しなさいと言われます。
 入会ができて、皆様の様に声を出したいと思っています、どうぞよろしくお願いいたします。

【Kさん】
 お疲れ様です。先月この会を休んだので、議事録を見ました。
 白内障の手術をする方がいましたが、私も3年前に白内障の手術をやりました。70歳を過ぎると8割位の方が白内障で、老人が10人集まると2人は手術をやっています。
 喉頭摘出手術と違って、手術はすぐに終わって、メスを入れるということではなく水晶体を入れ替えるだけです。
 1眼づつやりましたが、後に後発白内障になって症状が戻ってきて、今はそのままにしてありますが、あまり見えていません。
 私の妻がコロナに感染して、2~3の病院へ電話しましたが、症状が軽かったせいか安静にしておく様にとか、余りやりたくないようなので、大きな病院へ電話をして検査をしてもらって、2週間位で治りました。
 私も同じ病院で検査をして陰性でしたが、薬をもらって1週間ゴロゴロしていました。我々は口と鼻で呼吸していないので感染リスクが少ないのかと思いました。
 感染者が増えているので注意してください。

【Sさん】
 この夏に喉頭がんで声を無くし、プロヴォックスを入れてまだリハビリの最中です。
 皆さん苦労をされているのだなと思っている次第です。
 物が喉を通らず、食事に2時間くらいかかっています。皆様が大変な思いをされてやっているのだと思ってまだまだこれからたっぷり勉強したいと思います。
 よろしくお願いいたします。

【Sさん】
 私は1年前に手術をしましたが、がんの再発検査をして異常が発見されました。再発したのではないかということで精密検査をしてCT検査をしました。
 今に至ってはあまり心配してもしょうがないので、ゴルフや温泉にはまっています。
 免疫力と体力を付けて病気に向かっていこうと思います。

【アトスメディカル 佐藤さん】
 漏れの状況は、欧米と日本との差はないと言われています。新しい情報を得ましたらお伝えしたいと思います。
 アトスは、コロプラストというデンマークの会社と合併することになっています。そちらも改めてご案内いたします。

【木村副会長】
 私は18年になりますが、2006年の1月30日にプロヴォックスを入れて翌日から声が出て仕事をしました。単純喉頭摘出で翌日から声が出て、18年間仕事に出ています。
 フリーハンズの会に来てください、詳しい声の出し方を教えます。

【Tさん】
 木村さんと同じで、ラッキーだったので翌朝から声が出ました。
 仕事をしながら、家の中で声を出すうちに、どんどん話したほうが良いようです。
 電話はどんどん使う、どんどん話しをする、銀行へ行っても図々しくやること。

【福島理事】
 個人差があって、一概には言えません。大きな声を出そうとすると無理があって、1年かかりました。

【Mさん】
 私は1週間に3回ヨーグルトを飲んだり食べたり、1カ月に7000円使っています。それでも漏れます。
 今まで、プロヴォックスを89回取り替えています。金額にしたら大変な金額になります。

【福島理事】
 それでは定例会を終了いたします。