定例会報告

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第197回 悠声会報告書
(令和7年度 第1回)

開催日時 令和7年4月13日(日)13:00~15:00

開催場所 東京都障碍者福祉会館 2階 教室
       リハビリ 集会室Eで実施

出 席 者  会員21名(家族2名)   見学者3名(家族2名)
     福岡国際医療福祉大学 医療学部言語聴覚学科 石川幸伸先生
     群馬パース大学 リハビリテーション学部 鈴木先生
     茨城県立中央病院 西村文吾先生
     コロプラスト板垣取締役本部長    コロプラスト 社員2名

【福島理事】
 定例会を始めます。
 それでは鈴木会長ご挨拶お願いいたします。

【鈴木会長】
 こんにちは、大勢集まりましてありがとうございます。
4月に入って年度替わりになりました、これから少し頑張って仕事をやって行こうと思いますので、皆さんのご協力をお願いいたします。
私自身は何かとトラブっていましたが、何とかこの様に元気にしていますのでよろしくお願いいたします。
今日は昨年もおいでいただいた茨城県立病院の西村先生にお越しいただいております。見学の方はHさん、Gさん、Oさん3名、コロプラスト板垣本部長もお見えになっております。
それでは最初にHさん、フルートの演奏をお願い致します。

【Hさん コロプラスト佐藤さん代読】
 日立市のHです。
 3月13日に山梨の患者会に招待されて、フルート演奏をしてきました。
 初めての場所で、知らない人の中でしたが、アトスの方が沢山いてくださって心強く無事に演奏してまいりました。
 そして、悠声会の皆様のお話のレベルの高さが改めてわかり、ここにいるどなたでも、どこの患者会でもお手本・講師がつとまると思いました。お天気にも恵まれ、一泊して、甲府の美術館やワイナリー見学などを満喫してきました。
 ちょうど一年前に、私はここに見学に来ました。このところフルートが上達したね、と皆さんに褒めていただくことも増えて、改めて音楽の演奏というのは「聴き手に育てていただくもの」なのだ、と実感しています。つたない演奏を、辛抱強く、きき続けてくださった悠声会の皆様や、今日お見えの私のドクター、西村文吾先生に改めて感謝いたします。
 ところで、一年前にここから帰った夜、私の自転車が盗まれました。しばらくの間はショックだったのですが、後から考えると、その日を境に、楽しいこと、嬉しいことが沢山あったので「厄落としだったのかな?」と思うことにしました。
 今日は西村先生がお見えですので、皆さん、普段の診察では中々聞けないこともおありでしょうから、どんどん質問なさってください。
 今日もスピーチの代わりにフルート演奏をします。
 映画音楽「ニュー・シネマ・パラダイス」
 どうぞお聴きください。

【福島理事】
 Hさん、演奏ありがとうございました。
 西村先生、ご挨拶お願いいたします。

【茨城県立中央病院 西村文吾先生】
 こんにちは西村です。頭頚部中心に診療をしていまして、先程紹介いただいたHさんの診療をしています。
 一番は患者さんを診ることが我々のモチベーションになります。
 先程のHさんの言葉ですが、我々は患者さんから育てられていると思うので、皆様からたくさんの事を学んで、交流会に参加できないドクターもたくさんいるので、伝えていきたいと思います。

【鈴木会長】
 西村先生、ありがとうございました。
 西村先生には今月、悠声会の特別会員として入会していただきました。これからもよろしくお願いします。

【福島理事】
 コロプラスト板垣本部長、ご挨拶お願いいたします。

【コロプラスト 板垣本部長】
 先週アトスの本社へいって情報交換をしてきました。
 今回は皆様が手術後元気に過ごせるよう、より良い製品の開発努力として、新製品ですが、なかなか紹介発表が出来ませんが、アドヒーシブの肌荒れ対策や、人口鼻のより良い新製品開発を求めていこうと思います。
 皆様のお話をいただいて、今後に活かしていきたいと思っております。

【福島理事】
 ありがとうございました。
 石川先生お願い致します。

【福岡国際福祉大学 石川先生】
 こんにちは、福岡国際大学石川です。Hさんの演奏で心が温かくなります。このチャレンジは素晴らしいと思います。九州で演奏していただこうと思ました。学生はHさんの姿を見れば勉強しようという気がわくのではと思います。
 90数パーセントの方が嗅覚に問題があると言われていて、機械を使って嗅覚リハビリを行います。よろしくお願いします。

【小泉副会】
 副会長の小泉です。
 先月江戸川区のカルチャー教室のウクレレ発表会がありまして、トップバッターで演奏しました。うまかったと褒められると、メンバー14人どんどん調子に乗ってきます。
 先程Hさんの「音楽は聴き手に育ててもらう」のスピーチは、その通りだと思いました。
 近況では、妻が膝の十字時じん帯を痛め、長男の遠方への転勤が重なって、私が手伝うことになって忙しい毎日を送っている状況です。

【木村副会長】
 相変わらず変わったことはありません。
 早期発見、早期治療というのが大切で、最近はシャント手術をした方の発声の上達が早くなっていると感じています。病院関係の技術フォローの進歩、コロプラストさんの対応技術も上がってきたからだと考えています。
 あとはご自身の努力次第でどんどん良くなってくると思います。

【Mさん】
  こんにちは、和光市から来ています。
 今月で11年になりました。同じ月に悠声会へ入会しましたが、もっと良い声だったと思います。
 食道がんをやって、声が出なくなり、肺がんが見つかりました。どうも声の調子が悪いので内視鏡で見てもらいましたが異状ないと言われましたが、CT検査をしてもらったら、肺がんが見つかり、1月に手術を行いました。

【Kさん】
 ちょうど去年の今頃放射線治療をやりましたが、取り切れず喉頭摘出しました。皆様に教えていただいてフリーハンズで話せるようになりました。
 コロプラストの佐藤さんと藤沢市の方に日常生活用具の交渉をして、支給していただく事になりました。

【Tさん】
 5年前に手術をして、花粉症がなくなって良かったと思いましたが、今年は花粉症がひどく、黄砂と花粉を吸いこんでものすごい症状が出ました。

【Kさん】
 金工作家のKです。先月は用事があって欠席しました。
 近くに上野の山があるので夜桜見物で、ナイトピクニックを楽しんでいます。桜を見られて良かったです。
 5月に日本橋三越で開催される展覧会に出品するので、DMを持って来たのでよろしくお願いします。

【Tさん】
 町田から来ました。
 2005年がんけん有明病院で下咽頭がんの手術をして、2009年プロヴォックスの手術をしまして、15年経ちました。
 次回は面白い話をするので、よろしくお願いします。

【Wさん】
 ELで話します。Wです 。
 下咽頭がんです。よろしくお願いします。

【幸田理事
 日野から来ました。
 3月の初めから声が出ません。プロヴォックスに空気が通りません。5月には声が出るようになることを願っています。
 食べることと飲むことはできています。

【籠谷監事
 福島へ旅行に行ってきました。
 新白河から会津若松の景勝地をまわって来ました。
温泉は非常に良かったですが、シャワーエイドを付けてお湯へ入ると苦しいので、入浴時間が短くなります。

【Uさん
 プロヴォックスの手術をしました。よろしくお願いいたします。

【Wさん】
 目黒から来ました。
 今年で84歳です。好き勝手に過ごそうと思っています。
 こういう会はとても素晴らしいと思います。
 西村先生の素晴らしいお話、Hさんのフルート演奏は大変長く息が続くので、素晴らしいと思いました。

【Iさん
 去年の4月に下咽頭と食道にがんが見つかって、9月にプロヴォックスを入れました。腹式呼吸をするともっと声が大きくなると言われました。
 おならの事ですが、腸の動きがおかしくなっておならが出ます。
今月からこの会へ出させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【Kさん】
 茂原から来ました、Kです。
 Hさんのフルートを吹くことは大変な事だと思いました。
そういえば、うちの妻はパンを厚く切ります。我々は厚く切ったパンを食べるのは大変なんだと言いました。

【Yさん】
 喉頭摘出手術の前に悠声会を見学しまして、皆さんからプロヴォックスは良いと言われまして、Yさんをはじめ、皆さんにアドバイスをいただき、手術を乗り切ることが出来ました。
 皆さんのおかげで話すことができて、とても幸せです。
 よろしくお願いいたします。

【Tさん】
 こんにちはTと申します。

【Hさん】
 こんにちは、千葉から来ました、Hです。
 プロヴォックスの交換時期ですが、漏れるというより、声が出しにくくなります。食べ物がたまって声が出しにくくなるようです。
 プロヴォックスはどれくらい長く使えるのか、お聞きしたいです。

【Yさん】
 こんにちは。
悠声会へ来れない日が続きましたが、やっと来れるようになりました。
悠声会の皆さんが支えになっていることをつくづく感じています。
よろしくお願いいたします。

【鈴木会長】
 いろいろお話をいただきましたが、おならのお話について、西村先生お願いいたします。

【茨城県立中央病院 西村文吾先生】
 おならは、飲み込んだ空気が消化管に溜まって、嚥下の際に自然に飲み込んでいるので、意識して(呑気)しないようにするのは難しいと思います。
プロヴォックスの交換は3~4カ月で交換していますが、私の患者で6カ月という方がいますが、6カ月のものは汚れています。
3~4カ月できれいな方と、カビだらけの方がいます。それぞれ違います。皆さんのケースで主治医の先生と相談してください。
胃管つり上げをした方でプロヴォックスを入れた方はいませんが、理論的には不可能ではありません。個人差もあることなので、トライしてみる価値はありますが、主治医の先生の判断です。

【鈴木先生】
 おならの話は、先生のおっしゃられるように止めようがないので、出来るだけ人のいないところでと思います。
プロヴォックスの交換時期は、わたしが一番長かった時は1年3か月交換しませんでした。
今は内視鏡でちょっと汚れている状態で取り換えています。皆さんと主治医の先生とで相談されて決めていただければと思います。
 籠谷監事、温泉でお湯につかっていると息が苦しいときは、シャワーエイドの向きが下向きだと湯気が入るので息が苦しくなります。上に向けると湯気が入らず苦しくなくなります。
 Kさん、日常生活用具の話ですが、今の保険適用以前は、全国を廻ってお願いしてきましたが、藤沢市は認められていませんでした。一部認められていない所はあるので、そこにお住いの方は、よろしくお願いいたします。
6月の定例会に時に総会を開きますので、よろしくお願いいたします。

【福島理事】
 それでは、定例会を終わります。