定例会報告

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第139回 悠声会報告書
(平成30年度 第12回)

開催日時 平成31年3月10日(日)13:00〜15:00

開催場所 東京都障碍者福祉会館 2階 教室
       リハビリはE室にて実施  通常リハビリ5名  嗅覚リハビリ 2名

出 席 者  会員 23名   見学者 5名(家族3名)
       言語聴覚士 2名   アトスメディカル社員 4名

【那須理事】
 ただいまより例会を開催いたします。春めいてまいりましたが、先日、大阪の友人から、梅が満開だと連絡がありました。今日は、多くの新しい方がお見えですので、後程、会長からご紹介願います。まず石川先生、お願いします。

【石川先生】
 今日も嗅覚リハビリを行いますので、宜しくお願いします。4月は新入生への授業、5月はガンのリハビリについての研修授業を行いますので、例会は欠席します。
通常のリハビリも行いますので、よかったら受けてください。

【那須理事】
 初めての方は解らないと思いますが、我々は嗅覚も鈍くなるので、そのリハビリです。
では会長、お願いします。

【鈴木会長】
 こんにちは。先月は、声が出なくて迷惑を掛けましたが、少しずつ治ってきました。
3日前までUチューブを入れていましたが、外して元に戻りつつあります。
しばらく外出できなかったので、活動は他のメンバーにお願いしていました。

 認定自治体は、この2月で、252か所になりました。

 今日は大勢、見学の方がお見えです。
葛飾区の吉田光夫さん、館山市の安西さん、文京区の豊永さん、板橋区の田原さん、横浜市緑区の宮山さん、以上ご家族の方を含めて8名の方です。

 先月から、例会のやり方を変えています。今日は、言語聴覚士の森川さんも参加していただきます。3グループに分かれ、前半は、テーマを決めて話し合っていただきます。後半はフリートークにしたいと思います。
内田副会長と小泉理事に出張報告をしていただきますが、小泉理事の報告の件をまずテーマにして、皆さんで議論してみてください。

【内田副会長】
 2月24日、東海地区の例会に那須理事と参加しましたが、当初、少人数の参加と思っていたのですが、30数名参加されていました。悠声会のメンバーが8名、その他ST、アトス、ご家族等、20数名でした。
痰の問題、アドビーシブの問題、漏れの問題など色々、ためになる話をされていました。
 特筆すべきことは、愛知県がんセンターのH先生が参加され、色々アドバイスをしていただいたことです。名古屋地区は3カ月に一度の例会ですが、中身は非常に濃いもので、必ず参加しなくては、と思いました。

【小泉理事】
 2月15日、片岡理事と山梨大学病院の患者会に行って来ました。山梨県喉会40名中、30数名が出席されていました。山梨大学増山先生、宮崎ST、山梨県福祉課課長も出席していました。
 北村会長の挨拶後、講演がありました。
 増山先生による「シャント発声と共に生きる」と、銀鈴会秋元さんによる「食道発声と共に生きる」でした。色々、話はありましたが、私が非常に気になったのは、シャント孔閉鎖の3事例の1つです。それは89歳の方で、奥様が亡くなられたのち、施設に入るにはシャントを止めるのが条件、という事でした。
これは痰の処理、プロヴォックスの交換、誤嚥などがあり、施設では対応できないということでした。この事は、将来、我々にも起きうる問題と思います。

【鈴木会長
 この事例を小泉さんから聞いた時、ショックでした。施設としては、シャント発声をよくわかっていないため、閉鎖しておけば問題はない、という対応になっているのだと思います。結論が出る話ではありませんが、共通の認識として、持っておく必要があると思います。
まず、このテーマで話合ってください。

◆ 3グループに分かれてミーティング

【Aグループ・河村監事】
 最初にこの話を聞いた時、強いショックを受けました。色々な問題を抱えて介護施設に入所するのに、何故シャント発声の者だけがダメなのかと。我々悠声会を中心に、シャントをやっている方々で、改善要求すべきと思います。
老後のことは避けて通れないですが、声を出す事は大切と思います。
 話せるようになるには、一人で声を出して詩を読むとか、本を読むとか、練習することが大切だと思います。

【Bグループ・内田副会長・那須理事】
 施設に入所する前に、責任を問わない旨を一筆書いておくなどの対応が大事である。
施設によって、考えが違うと思う。悠声会として、主張することが必要か。
海外ではどうなのか、調べる必要があると思います。アトスさん、お願いします。
「は」行が発音できない、という話がありましたが、以前役員の方で、非常にうまい方がいました。練習すれば、出来るようになると思います。

【Cグループ・小泉理事】 
 我々のグループでは、さほど問題になりませんでした。介護施設に入所する場合、寝たきりであれば、話すことはあまり問題でない。プロヴォックスに対応出来る病院を増やすことが大切だが、介護タクシーを使用すれば問題ない。
 免許の話がありましたが、高齢者は認知症の検査があるそうです。16種類の絵を見て答える。車庫入れの検査などがあるようです。

【鈴木会長
 介護施設の問題は難しいテーマでしたが、我々に何が出来るか、何を考えるかなど、また機会があればテーマを設けて行いたいと思います。
 森川STから話がありましたが、施設に入る時の条件としては、他の大きなクリアすべき事項があるので、シャントはさほど大きな問題でないとの意見もありました。
 今後も、色々テーマを設けて、話をしていただきたいと思います。

【那須理事】
 以上で終了します。