定例会報告

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第164回 悠声会報告書
(令和4年度 第4回)

開催日時 令和4年7月10日(日)13:00~14:40

開催場所 東京都障碍者福祉会館 2階 教室
       リハビリは2階教室で実施

出 席 者  会員 12名(家族1名)  見学者 3名(家族1名)  アトスメディカル社員1名

【那須理事】
 定例会を始めます。
 参院選の投票日です。二日前にショックな事が有りましたが、この後投票に行こうと思います。
 会長ご挨拶をお願いいたします。

【鈴木会長】
 こんにちは、会長の鈴木です。
 今日はお話のように参議院選挙ですが、今週の初めに投票は済ませました。事前投票の数が今までの最高になるそうですが、投票率がどの程度になるか、投票しない人が減ることは良いことだと思います。
 暑くなって来たと同時に昨日は9000人以上で、コロナが増えてきています。それに対して特別な対策は出ていませんが、これまで通り気を付けて行こうと思います。
 今年になって少しずつ参加者が増えて、これが続いていけば良いと思います。
 今日は先月見学に来られて、シャント手術をなさったIさんがお見えになっています。また、Yさんが見学に来られております、ご挨拶お願いいたします。

【見学者Yさん家族】
 7月9日に手術をうけました、まだ声が出せません。小さい会社を経営しているので、声を取り戻して何とか仕事をしたいと希望を持ってきました。シャント手術をしようと思っています。

【鈴木会長】
 もう一方、Iさんお願いいたします。

【見学者Iさん】
 初めましてIです、シャント手術は1月です。
 私はソーシャルワーカーなのですが、会社が在宅訪問治療のクリニックです。何とか社会生活を取り戻そうと思い、前向きに生きようと思います。
 私は50歳ですが、子どもは1歳で、初めての子どもです。楽しく人生を過ごそうと思います。

【小泉副会長】
 こんにちは、副会長の小泉です。
 先ほどのIさんのお話ですが、関西支部で社会福祉士の資格を取られて、現役で働いている方がおります。自信を持ってください。この方はシャント手術をされてから実習を経て、資格を取られたと思います。私は介護福祉士で、サービス付き高齢者向け住宅で勤務していました。シャントの声を聴いて、認知症の高齢者から「いつまでも風邪が治らないね」と言われ気持ちがホッコリしたことを思い出しました。障碍者になったということは気持ちがわかるということです。頑張ってください。

【那須理事】
 それでは皆様の自己紹介をお願いします。

【Fさん】
 5年になります。
 妻を亡くして1人で生活していて、現在働いています。障碍者雇用で再雇用されました。

【Sさん】
 私は昨年の11月に手術をしました、8カ月になります。
 今年の3月からフィットネスで運動をはじめました。最近は主人が私の真似をして喉に手を当てて話しをしています。
 先週Tさんにお会いしてお話ができました。よろしくお願いいたします。

【Mさん】
 こんにちは、Mです。私は今年で8年になります、がん研有明で手術しました。
 悠声会でご指導をうけて話すことが出来るようになりました。お酒も飲めるし、生活には不自由なく過ごせるので、1日1万歩目標で散歩をしています。駅の階段もバンバン登れるし、お酒も飲んでいます。よろしくお願いいたします。

【Tさん】
 この会に来たのが2年前、シャント手術から2日後に来ました。皆様のお話を聞きながら、この会がなかったらどうなっていたかと思います。息子、家族には感謝しています。
 これからもよろしくお願いします。

【Iさん】
 こんにちは。朝選挙に行ってきました。
 毎朝4時に起きて仕事に行っているので、6時起きは寝坊のようです。
 私は食道に異形細胞があって、手術をするのは簡単ですが、少し待とうと言われました。
1週間後に耳鼻科へ行って口内炎が出来て中々治らないので、カメラで見たら口内炎では無いと言われて、がんに成るかも知れないから、と言われて爆弾を2個抱えています。
 よろしくお願いいたします。

【泉監事】
 こんにちは、監事の泉です。
 私は人間がずぼらなのか欲がないのか、しゃべる努力をしません。家庭に帰れば小さい家に3世代同居しています。
 私は以前学校で柔道を教えていて、スポーツ系の人間で声帯が無くなるとは思ってもみなかったですが、今は全部受け入れて、結構楽しく暮らしています。
 今日は投票日なので、投票は済ませてきました。今日も新しい方が来られれていますが、これからも悠声会を大事にして盛り上げて行きたいと思っています。
 よろしくお願いいたします。

【見学者Iさん】
 昨年の10月24日に喉頭摘出して、プロヴォックス手術をしたのが5月24日で、まだ入れてほやほやです。思ったより声が出せるので、ほっとしています。
 フリーハンズで話せるように頑張ります。今日から悠声会に入ろうと思います。
 いやなことが一杯ですが、皆様と話しができ、どうか楽しく人生を送ろうと思います。

【Kさん奥様】
 主人は1年経ち、毎日練習をしています。中々声が出ないで苦労しています。
 毎日散歩をしていて、後は家の中で江戸城を苦労をして作っています。皇居へ足を運んでいて、頑張って江戸城が出来るのではないかと思っています。
 よろしくお願いいたします。

【Wさん】
 Kさんのお話を聞いて感銘を受けました、拝見できたらと思います。
 私は足を鍛える為に8000歩の散歩と、テニス教室へ行き、またこの交流会を楽しみにしています。今は身体の衰えを痛感していますが、無理をせず楽しく過ごせればと思っています。

【那須理事】
 今までのお話で何か質問などはありませんか。

【Sさん】
 アドヒーシブですが、シリコングルーをつけるのに、両方につけるのか、どの程度置いてつけるのか、どうですか。

【鈴木会長】
 私自身は両方につけて、5分くらい置いています、人によっても違うと思いますが。アトスさん標準時間はどうですか。

【アトスメディカル】
 塗る厚さと量によって違いますが、5分くらい置けば、と思います。

【Sさん】
 夜寝るときに外していますか。

【鈴木会長】
 人によってそれぞれあるので、人によって違います。私は夜フリーハンズではなく押す方をつけて、朝また替えています。自分で良い方法を見つけるほうが良いと思います。何もつけないのは避けたほうが良いです。
 Fさんから会社に勤めていて、各企業は障碍者の雇用義務がありますので、各企業とも積極的に雇用をしています。喉頭摘出者の場合、ある程度しゃべれるので、再雇用していただくには条件が良いということになります。

【泉監事】
 私の場合、夜寝るときはカセットだけではなく、ラリングホームを使っています。1枚40円で、穴の空いている所に張りつけるだけです。

【鈴木会長】
 ラリングホームはスポンジで四角くて小さいものです。今、使っている人は少ないです。
 与謝野馨さんが手術されて、ラリングホームだけで過ごされていて、しゃべるときは親指で穴をふさいでしゃべっていました。
 シャントでラリホームを使っている方は少ないです。以前はELの方などはいましたが、保健適用になってから少なくなって来たようです。

【見学者Iさん】
 前向きな話しではないですが、鼻水が喉に流れる、痰が詰まるのでは無くて、鼻水が喉に詰まって苦しくなります。
 プロヴォックスが浮いているのか、変な音がしたり、サイズが合っていないのでは、と思います。

【鈴木会長】
 サイズの問題は、何回か替えて良いものにしていく。最初は長いものを入れて、少し余裕を持たせています。しゃべったり食べたりする時は多少浮くと思います。余りピッタリしすぎだと肉芽が盛り上がったりします、少しずつ様子を見て、と思います。

【Iさん】
 異音は、キューというような呼吸音がしまが、余り気にしません。
肉芽もあります。肉芽が出来ると腫れてきます。薬をつけて小さくしました。
 プロヴォックスはピッタリだと肉芽が出来ます。今は漏れなくて調子が良いです。余り気にすることは有りません。変な音がしても、命には係わりありません。

【見学者Yさん家族】
 シャントはすぐできるのでしょうか。どこの病院がいいのでしょうか。

【鈴木会長】
 最初の喉頭摘出とシャントを同時にした方がいらっしゃいます。、喉頭摘出とシャント手術を殆どの病院が間隔をあけるのは、様子を見てやっています。
 病院はどこがいいということは私からは申し上げられませんが、実績があるのは、がん研有明、国際医療福祉大学病院、順天堂、などですが、病院で紹介状を頂いて予約を取ってください。

【Iさん】
 ボイスレトリーバー(※)という発声方法があります。まだ実験段階でまだ時間がかかります。 マウスピースを入れてしゃべるので、ELの声と似ています。

【那須理事】
 皆さん苦労されていますね。
 それでは、これで定例会を終了します。

(※)ボイスレトリーバー
   マウスピースを使った人工喉頭による発声方法。
   器具に接続されたマウスピースをくわえ、口を動かすことで発声できるというもの。
   原理的にはEL(電気喉頭)と同じと思われるが、手で持つ必要はない。
   口に入れるので、違和感があるのと、その間、飲食はできない。